【ニュース】 新金岡C住宅団地マンション建替組合設立、段階的施工方式で仮住まい負担軽減を目指す 大阪府堺市
2024.09.20
旭化成不動産レジデンス株式会社(東京都千代田区、高橋謙治社長
)・大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)・株式会社長谷工コーポレーション(東京都港区、池上一夫社長)の3社は、事業協力者として参加している「大阪府堺市新金岡C住宅団地マンション建替事業」(堺市北区)で、マンション建替組合の設立総会が2024年9月15日に開催されたと発表した。
同団地が所在する新金岡駅エリアは、昭和40年代を中心に行われた住宅開発により多くの公的賃貸住宅や分譲住宅団地等が建てられ
、街びらきから50年超が経過。
堺市都市計画マスタープランで同駅周辺は、地下鉄御堂筋線により大阪市内と接続する高い利便性を活かし、居住機能に加え、商業・子育て・医療・福祉・交流等の機能を誘導し、緑と利便性を活かした定住魅力のある拠点の形成を図るエリアに位置づけられている。
こうしたエリアにある同団地は、同市域内の新住宅市街地開発事業内では初の建替えになるという。
建替えに至った主な理由は、現状では築後56年が経過し、建物・設備・施設の物理的・機能的・社会的な老朽化が進んでいることや共用部分にエレベーターがなくバリアフリーの問題が存在することのほか、今後には、外部居住者・空き住戸が増加し管理組合の維持管理活動が非常に困難になることや建物の維持・補修には大規模な修繕費が発生することなどが予想されるとしている。
建替えにあたっては、住戸数232戸の建替により現入居者にかかる引越し・仮住まいの負担を軽減するため、同敷地をA敷地・B敷地に分け、段階的に施工する。
先工区としてB敷地のみ解体を行い、A敷地の空き住戸を仮住まいに充てることで、団地外への仮住居を無くすか最小限に抑えるほか
、解体・新築工期を短くすることで、仮住まいや事業全体の期間を短縮し、区分所有者の経済的・精神的負担軽減を図るという。
また後工区のA敷地を「保留敷地」として参加組合員に売却することで、マンション建替事業の早期完了、建替組合の早期解散を実現するとしている。
従前建物の所在地は堺市北区新金岡町3丁1番7・10(地番、全体の建設予定地)。
敷地面積は1万8,056.46㎡、建築面積は3,636.07㎡、延べ床面積は1万3,570.18㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造、地上4階・8棟。
戸数は232戸。