【ニュース】 フージャースケアデザインとヒューマノーム研究所、高齢者に特化した体調予測AIの開発に向けた共同研究を開始 東京都日野市

2024.08.22
シニア向け分譲マンションの企画・運営を手掛ける株式会社フージャースケアデザイン(東京都中央区、大久保将樹社長)と株式会社ヒューマノーム研究所(東京都中央区、瀬々潤社長)は、高齢者に特化した体調予測AIの開発に向けた共同研究を開始する。
高齢者の体調予測にAIを活用することで、本人の主観だけでは気付きにくい体調変化の兆しを拾い上げ、メンタルヘルスケアや疾病予防・早期治療につなげる機会の増加を目指す。

同共同研究では、ヒューマノーム研究所が培ってきた体調予測AIを活用し、フージャースケアデザインが運営するシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」で、入居者やスタッフの協力の下、高齢者の生活データの計測や実証を実施。
これにより、高齢者向けに精度を高めた体調予測AIの開発を目指すという。

両社は、同開発の起点となる「日常生活を普通に送ることができる高齢者」の実データを取得するため、フージャースケアデザインが運営するシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ豊田」(東京都日野市)で希望する入居者を対象に身体計測会を2024年5月31日
・6月1日に実施、36名が参加した。
計測内容は、問診・血圧測定・握力・歩行能力評価・姿勢測定・バランス測定・関節可動域測定・身長、体重・筋肉量・脂肪量・骨密度・アンケート(精神状態判定・社会的な孤立状態の判定)。
なお、デジタルデバイスの利用に伴い発生する、デジタル機器が得意な人とそうでない人の情報格差問題(デジタルデバイド)の対応については、利便性の周知方法やサポート体制の構築等を同マンションのスタッフと検討している。

今後は、デジタルデバイスを利用し睡眠・運動量データを継続的に取得、アンケートによる主観的な体調の調査を実施。
これらにより、睡眠・運動量データと主観的な体調の変化の相関について解析し、高齢者に特化した体調変動予測AIの開発を進めるとしている。

また、マンション内に常設する健康相談室に計測・解析データを提供、スタッフや看護師による見守り体制の強化と効率化を図るほか
、入居者の日常生活改善に向けた啓発活動の一環として、計測結果に加えデータ分析から得られた見解をフィードバックレポートとして入居者へ提供、健康増進につなげるという。