【ニュース】 大建工業、1月30日に建設計画を発表した新・音響実験棟(仮称)の正式名称を「音環境ラボラトリー」に決定、建設着工 岡山県岡山市

2024.08.22
大建工業株式会社(大阪市北区、億田正則社長)は、2024年1月
30日に建設計画を発表した「新・音響実験棟(仮称)」(岡山市南区)の正式名称を「音環境ラボラトリー(愛称:音ラボ)」に決定、8月20日に建設着工した。
当初10億円程度を想定していた総投資額は、建屋工事や新規の実験設備等を含め、約13億円となる見込み。

2025年10月に竣工・運用開始を予定している同施設では、測定・分析技術の向上に取り組むとともに、より高性能な建築音響製品や
、音に関する新技術「音響メタマテリアル」、新素材の開発に向けた研究を進めるとしている。
「メタマテリアル」とは、自然界に存在する物質にはない特性を持つ人工物質の総称で、特に音波や超音波を制御することによって新しい音響特性を持たせる技術のことを「音響メタマテリアル」と呼ぶ。
日本国内でも研究や実用化が進んでおり、今後、自然界にはない音響特性を持った物質を生成する音響メタマテリアル技術の革新により、音響関連業界の市場拡大が期待されているという。

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同施設は、同社岡山工場の敷地内に新設し、建築材料や構造の基本的な音響性能を測定する「残響室」「無響室」「箱型実験室」に加え、構造躯体にCLTを使用した「木造実験室」を完備。
各実験室には最先端の実験・測定装置の設置を予定しており、音に関わる様々な機能や性能の実験・評価が可能になるという。

2025年10月の稼働後は、同施設内の設備をフル活用し、より高性能な「建築音響製品の開発」や「音環境の可視化」、あらゆる建築物に対応した音響設計を可能とする「シミュレーション技術の向上
」など、音の技術開発を進め、住宅・非住宅問わず、顧客が求める幅広い要望に応えるとしている。

「音環境ラボラトリー(愛称:音ラボ)」の所在地は岡山市南区海岸通2丁目5番8号。
敷地面積は1,170㎡、延床面積は977㎡。 
構造・規模は鉄骨造・2階建。
竣工予定は2025年10月、稼働開始予定は2025年10月。
投資予定額は約13億円(建屋工事・音響実験設備を含む)。