【ニュース】 東急建設、能登半島地震の復興支援者用宿舎として可搬型木造住宅「モクタスキューブ」を能登空港多目的広場に20棟を設置 石川県輪島市
2024.07.16
東急建設株式会社(東京都渋谷区、寺田光宏社長)は2024年6月
30日、能登半島地震の復興支援者用宿舎として、同社が開発する可搬型木造住宅「モクタスキューブ」を能登空港多目的広場(石川県輪島市)に20棟を設置した。
「モクタスキューブ」は、建築基準法に適合した木造建築物。
耐震等級や断熱性能は一般的な木造住宅と同等の基準を満たしており、被災時の建設型応急住宅として、仮に長期の生活となっても木のぬくもりを感じながら生活を送ることができる建築物になっているという。
同社はこれまで、「モクタス」ブランドの木造・木質建築を推進してきた。
「モクタスキューブ」は、これまで培った技術・ノウハウを生かし
、平時には別用途で活用しながら、震災などの有事には迅速に被災地に供給・設置することを目的に開発してきたもの。
今般の能登半島地震は被災地が半島地域であることから、被災地への交通アクセスに制約があるうえ、被災により宿泊施設も激減しており、被災者の仮設住宅だけでなく、支援者の宿泊場所の確保が大きな課題となっている中での導入となった。
「モクタスキューブ」は、あらかじめ工場で製作した建物を1棟1台の大型トラック(10t車)で搬送し、設置することができ、現地での作業時間や工程を短縮するメリットがある。
今回も、現地での実働作業時間約2週間を含め、要請から3か月で完成に至ったとしている。
今後、「モクタスキューブ」は、平常時の活用用途を建設業の現場事務所やキャンプ場等に設置する宿泊施設などに想定、リースやレベニューシェア(複数企業が相互に協力して事業を行い、得られる収益を分配するビジネスモデルといったスキーム)による事業化を目指し、計画を進めるという。