【ニュース】 ダイビル、2023年5月末に閉館した「ダイビル PIVOT」他の跡地で「札幌ダイビル再開発プロジェクト」の新築工事に着手 北海道札幌市
2024.07.12
ダイビル株式会社(大阪市北区、丸山卓社長)は、「札幌ダイビル再開発プロジェクト」(札幌市中央区)の新築工事に着手、2024年7月11日に起工式を実施した。
竣工は2027年1月末の予定。
同計画は 2023年5月末に閉館した「ダイビル PIVOT」他の跡地に新ビルを建設するもの。
計画地は、札幌のメインストリート「駅前通り」に面し、ビジネスエリアと商業エリアとが混ざり合う一画にあり、札幌駅前通、南2条通、中通と表情の異なる通りに面していながら、積雪寒冷地で特に重要となる地下直結という利便性を備えていることから、そのポテンシャルを最大限に発揮することで街の賑わいの創出に貢献するとしている。
低層階は、駅前通り沿いのメゾネット区画、B2階区画、北側中通り(通称OYOYO通り)沿い区画の3つの異なる特徴を持つ店舗で構成された商業施設。
中層階(3階~8階)のオフィスフロアは、駅前通り・南2条通り・中通りに大きく開いた整形な空間とし、設備スペースをコア側に集約することで、十分な奥行を確保しつつ小割区画に対応しやすく自由度の高いオフィス空間とする。
高層階には、ウェディング事業国内大手のテイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区、岩瀬賢治社長)が手掛けるラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」(トランクホテル)が開業予定。
BCP対応では、構造には制振ブレースやオイルダンパーを使用した制振構造を採用し、強固な耐震性能を確保。
停電時の対応では、72時間運転可能な非常用発電機を設置し、防災設備や照明、トイレなどの主要機能や貸室の一部に電力を供給、10日間継続利用分の水供給が可能な仕様とする。
また、地下2階地下広場(まちのリビング)には、100人分の帰宅困難者一時滞在スペースと防災備蓄倉庫を計画しているという。
環境性能では、高効率熱源と大温度差送水システム、DHC(地域冷暖房システム)、Low-e複層ガラスなどを採用し、環境負荷を抑制。
脱炭素に向けた取り組みの一つとして、CO2フリー電力を導入する予定としている。
「札幌ダイビル」の所在地は札幌市中央区南2条西4丁目、交通は札幌市営地下鉄各線「大通」駅より徒歩2分(地下直結)、札幌市電「西4丁目」電停より徒歩1分。
敷地面積は3,143㎡、延床面積は約4万2,000㎡。
構造・規模は鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、地上19階・地下2階。
用途は事務所・一部店舗、ホテル。
新築工事工期は2024年6月~2027年1月末(予定)。