【ニュース】 大阪ガス、実験集合住宅「NEXT21」で「パッシブデザイン」「サーキュラーデザイン」を「和の居住文化の継承・発展」としてとらえ一部住戸を改修 大阪府大阪市

2024.06.24
大阪ガス株式会社(大阪市中央区、藤原正隆社長)は、実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区)で、一部住戸(504住戸、床面積134.64㎡)の改修を決定した。

同住宅は、1993年の竣工以来、「環境」「エネルギー」「暮らし
」の面から、住まいながら実験を継続し、エネルギーシステムの構築や住戸の改修を行っている。
2024年4月に居住実験30周年を迎えたことから、今後の発展に向けたテーマとして、「和の居住文化の継承・発展」を掲げた住戸改修を実施するという。

従前の日本の住まいには、風や太陽の光、熱などの自然の力を取り入れる「パッシブデザイン」の先駆的な考えがあった。
今回の改修では、環境シミュレーションを実施し、現時点での自然環境に加え、計画中の建物の影響なども含めた自然環境への影響も可視化することで、最適な「パッシブデザイン」を実現するとしている。

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また、資源を循環する「サーキュラーデザイン」も、伝統的な日本の住まいでは当たり前に行われてきた。
今回の改修では、既存住戸の材料を可能な限り利活用し、新規に導入する材料には周辺地域で発生する「ゴミ」を活用、改修での建材調達・施工〜解体・廃棄に係るエネルギーを減らすという。

「パッシブデザイン」「サーキュラーデザイン」を「和の居住文化
」としてとらえ改修することで、現代に求められるサステイナブルな暮らしを実現していくとともに、同住宅を起点とした地域スケールの資源循環ネットワーク構築を目指すとしている。

実験集合住宅「NEXT21」の所在地は大阪市天王寺区清水谷町
6-16、最寄り駅は大阪メトロ谷町線「谷町六丁目」駅。
延床面積は4,577㎡、建築面積は896㎡。
建物は地上6階・地下1階。
住戸数は18戸。
竣工は1993年10月。