【ニュース】 積水ハウスと千葉大学予防医学センター、サービス付き高齢者向け住宅入居者と地域高齢者のwell-beingに関する調査結果を発表 大阪府大阪市

2024.06.20
積水ハウス株式会社(大阪市北区、仲井嘉浩社長)は、千葉大学予防医学センター社会予防医学部門(千葉県柏市、近藤克則研究室)と共同で実施した、日本初となる、サービス付き高齢者向け住宅入居者と地域高齢者のwell-beingに関する調査結果を発表した。

同研究では、全国9都道府県にある積水ハウス不動産東京(東京都渋谷区、西村裕社長)が手掛けるアクティブシニア向けサ高住「グランドマスト」全39施設の入居者を対象に2023年2~3月に実施した調査データと、2022年度の日本老年学的評価研究(JAGES)の地域高齢者の調査データを使用。
要支援・要介護認定者ではない65歳以上の回答者を分析対象とし、Well-beingの指標として「幸福感・生活満足度」「身体的・精神的健康」「人生の価値・目的」「経済・物的な安定性」「密接な社会関係」を比較したという。

その結果、well-being指標のうち、「幸福感・生活満足度」「経済・物的な安定性」のドメインでの全ての項目と、「身体的な健康状態」で、地域高齢者よりもグランドマスト入居者のスコアが高い結果になったとしている。

well-being指標につながる関連指標について、グランドマスト入居者では、「幸福感・生活満足度」の関連指標となる「笑う頻度」がほぼ毎日と回答した人や、「身体的・精神的健康」の関連指標となる「外出頻度」が週5回以上、「人生の価値・目的」の関連指標となる「体験教室・通いの場」が月1回以上、「密接な社会関係」の関連指標となる「友人と会う頻度」が週4回以上、「食事を一緒にする機会」が週1回以上と回答した人の割合が、地域高齢者より高いことも分かったという。

なお同調査結果は、日本社会関係学会第4回研究大会(日本大学経済学部7号館、2024年3月20日)で「サービス付き高齢者向け住宅入居者のwell-being:傾向スコアマッチング法でのJAGESデータとの比較」として報告され、最優秀研究報告賞を受賞している。