2024.06.20
四国旅客鉄道株式会社（香川県高松市、西牧世博社長）と株式会社電脳交通（徳島県徳島市、近藤洋祐代表）は、地方都市での移動の利便性向上に向け、JR予讃線の特急停車駅のうち、「宇多津」駅（香川県宇多津町）など6駅を対象に2024年6月24日～11月30日の期間、特急列車内からタクシーを手配できるサービスの実証実験を実施する。

JR四国などによると、タクシーのドライバー不足やタクシー車両の供給が不安定な背景により、地方都市中心市街地の駅のタクシー乗り場でも、タクシーが1台もいない状態は珍しくないという。
また、地方では、タクシー配車アプリの導入が進んでいないエリアもまだまだ多く、出張のビジネス層や旅行客・観光客の駅からの移動手段には課題があるとしている。

こうした中、両社は、列車内からタクシーを事前手配できる導線を作ることにより、タクシー不足の状況下でも、列車からタクシーを安心して呼ぶことができ、駅からの乗り継ぎをスムーズに行うことができると考え、今回の実証実験に至ったという。

安心して乗り継ぎできるソリューションを提供することで、公共交通全体の利用者増加を目指す。

実証実験の実施期間は2024年6月24日～11月30日。
期間中は、JR予讃線の特急列車内（8600系・8000系車両）から簡単にタクシー手配できるサービスを期間限定で提供する。
対象駅と協力タクシー事業者は、「宇多津」駅（香川県宇多津町）が有限会社大和タクシー、「丸亀」駅（香川県丸亀市）が株式会社ブリュータクシー、「多度津」駅（香川県多度津町）が有限会社多度津タクシー、「川之江」駅（愛媛県四国中央市）と「伊予三島」駅（愛媛県四国中央市）が有限会社GOHAN（GOHANタクシー）
、「今治」駅（愛媛県今治市）が株式会社平和タクシー。