【ニュース】 三菱地所、レベル4自動運転トラック等、新しい物流システムに対応した高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」の開発計画を始動 宮城県仙台市

2024.06.10
三菱地所株式会社(東京都千代田区、中島篤社長)は、新しい物流システムに対応した高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」(仙台市太白区)の開発計画を始動する。
2024年6月7日、仙台市(郡和子市長)・仙台市郡山北目土地区画整理組合設立準備委員会・同社の3者間で同計画実現に向けた連携に関する覚書を締結した。

三菱地所は、レベル4自動運転トラック等の次世代モビリティの受け入れが可能な次世代型の物流施設を整備することで、トラックドライバー不足という社会課題の解決を目指す「基幹物流構想」を掲げている。
同計画では、2030年代前半を目途に延床面積約27万3,000㎡の次世代基幹物流施設を東北圏に整備、物流業界の人手不足解消や配送効率の高い物流ネットワーク構築を図るほか、国が2040年までに実現を目指す「フィジカルインターネット」の実現に寄与するという。

同計画は、国道4号線・東北自動車道・仙台東部道路に接続する仙台南部道路の結節点「長町」ICに直結する物流施設を開発するもの。
高速道路のICに直結した専用ランプウェイを設けることで、自動運転トラックや後続車無人隊列走行などの次世代モビリティが高速道路から一般道に下りることなく物流施設を利用可能な施設整備を目指す。
レベル4自動運転トラックが建物内まで運行できるよう施設整備を行うほか(建物内運行における特有技術につき特許出願済)、現在実用化されているダブル連結トラックも受け入れ可能とする計画だという。

将来的には、東北圏での基幹物流施設として関東圏とネットワークを構築、物流IoT等の最先端技術にも対応した中核物流拠点として
、日本全国を結ぶ物流ネットワークとなる広域幹線物流システムを担うとしている。

「次世代基幹物流施設」の所在地は仙台市太白区郡山北目地区、交通はJR各線「仙台」駅より車で17分(約6.3km)、常磐道「仙台若林」JCTより車で3分(約3.5km)、東北道「仙台南」ICより車で14分(約11.2km)。
敷地面積は約11万㎡、延床面積は約27万3,000㎡。
用途はマルチテナント型物流施設。
竣工は2030年代前半(予定)。