【ニュース】 アットホーム、「建物ライブラリー」でマンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」による管理評価の掲載を開始 東京都大田区

2024.05.31
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(東京都大田区、鶴森康史社長)はこのほど、「不動産情報サイト アットホーム」内の「建物ライブラリー」で、一般社団法人マンション管理業協会(東京都港区、高松茂理事長)が運営する「マンション管理適正評価制度」による管理評価の掲載を開始した。
不動産ポータルサイトでの同管理評価の掲載は、アットホームが初めてとなる。

同社の「建物ライブラリー」では、分譲販売時に公開された建物情報や、現在の募集情報を提供してきた。
気になった物件の賃料や価格が比較できるなど、建物にこだわった住まい探しができるという。

一方、同協会は2022年4月、全国共通のマンション管理に関わる評価基準として「マンション管理適正評価制度」を開始。
マンションの管理状態や管理組合運営の状態を6段階で評価、法に基づき地方公共団体が実施する「管理計画認定制度」の評価項目を大きくカバー・補完するという。

今回、同協会による管理評価を同社の「建物ライブラリー」の建物情報と紐づけることで、マンションの管理状態や管理組合運営の状態を考慮し、住まい探しをすることが可能になったとしている。

国土交通省によると、築40年超のマンションは全国で推計103万戸あり、10年後には約2.2倍の232万戸、20年後には約3.9倍の
405万戸まで増加すると言われている。
こうした中、老朽化や管理組合の担い手不足が顕著な「高経年マンション」の増加を抑制するため、2022年4月には「改正マンション管理適正化法」が施行。
これによってマンション管理の必要性が一層注目を浴び、今後は住まい探しでもマンションの管理状況や管理組合運営の状態が新たな判断材料になると予想されている。

同協会は、2022年11月7日時点でマンション管理適正評価サイト上に112件の登録があり、同社はマンション管理適正評価サイトに合わせて「建物ライブラリー」の情報を更新。
両者は、今回の情報掲載を通じ、不動産情報の可視化、不動産の流通活性化に寄与するとしている。