【ニュース】 積水ハウスと京都大学、「子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出」を目的とした包括連携を締結、共同研究プロジェクトを開始 京都府京都市

2024.05.23
積水ハウス株式会社(大阪市北区、仲井嘉浩社長)と国立大学法人京都大学(京都市左京区、湊長博総長)は、「子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出」を目的とした包括連携を締結、2024年5月22日より共同研究プロジェクトを開始した。

同社は、同取り組みにより、子どもの発達段階に応じた感性発達の研究を実施し、学術面からの知見やエビデンスを強化することで、住まいの提案力をより一層高め、「キッズ・ファースト企業」として、子どもたちが豊かな感性を育むことを支援するとしている。
なお同社では、長年の住生活研究から、「子どもの生きる力」として「感性、身体、知性、社会性」の4つの力の発達が必要と考えており、子どもの健やかな成長に目を向けた住まいづくり「キッズでざいん」を2007年に発表、「子育ち+子育て」の視点から「子どもの生きる力を育む住まいづくり」を提案してきたという。

さらに2012年には、「コドモイドコロ」(子育て家族向けライフスタイル提案商品)を発表、子どもの生きる力を育む「居どころづくり」の充実と、安全と自主性を考えた「子どものためのスマートユニバーサルデザイン」の提案を行ってきた。

一方、同大学には、建築や住環境に関する研究者だけでなく、多様な専門領域をもつ約3,500名の研究者が在籍。
発達科学・認知科学・神経科学・情報学・心理学など、複数領域の研究者で構成する「京都大学こころの科学ユニット」をはじめ、学際的な研究に取り組んでいるという。
住まいでの子どもの成長や発達に関する研究を新たに構築するには
、多角的な研究アプローチが重要であるとの考えから、同包括連携では、幅広い分野からのヒアリングと協議の結果をもとに、個別共同研究を進めていくとしている。

同包括連携の目的は、子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出。
包括連携の期間は3年で、1年目は多様な分野の複数の研究者とディスカッションを行い、研究テーマを策定、2~3年目は個別共同研究によりプランの具体化を目指すとしている(研究テーマ案は発達段階に応じて選定)。

なお同社では今後、「積水ハウスのキッズでざいんコドモイドコロ
」の強化、子どもを中心とした多世代のまちづくり提案、感性発達のためのワークショッププログラム実施などの事業を展開する予定だという。