【ニュース】 ナイス、徳島県・香川県・大倉工業と「徳島県及び香川県産木材の利用促進に関する建築物木材利用促進協定」を締結 徳島県小松島市

2024.05.21
建築資材事業などを手掛けるナイス株式会社(横浜市鶴見区、津戸裕徳社長)は2024年5月20日、徳島県(後藤田正純知事)・香川県(池田豊人知事)・大倉工業株式会社(香川県丸亀市、神田進社長)と「徳島県及び香川県産木材の利用促進に関する建築物木材利用促進協定」を締結した。

同協定は、「都市(まち)の木造化推進法」の成立に伴って創設された「建築物木材利用促進協定」制度に基づくもの。
複数の都道府県による建築物木材利用促進協定の締結は、同制度が創設されて以来、国内初の事例となる。

ナイスは、2023年12月15日開示の「地域材を活用した構造用集成材事業に関する協定締結のお知らせ」に記載した大倉工業との協定に基づき、徳島県小松島市で構造用集成材の材料となる板材を生産する工場を建設中。
一方、大倉工業は香川県三豊市で構造用集成材等の木質構造材料を生産する工場の建設を進めているという。

同協定では、建築物での木材の利用促進に関する構想に基づき、両県産木材を使用した構造用製材・構造用集成材の安定的な供給等について、ナイスは大倉工業株との連携により、建築物での地域産材の利用を促進するとともに、地域産材の需要を拡大することにより
、2050年カーボンニュートラルの実現や、地域での森林資源の循環利用・持続可能な森林経営等に貢献するとしている。

ナイス新工場の建設地は徳島県小松島市和田津開町北398他。
設備内容は工場建屋、製品加工機、乾燥機。
設備投資予定額は約18億円。
生産品目は構造用集成材の材料。
稼働開始は2025年4月(予定)。

大倉工業新工場の建設地は香川県三豊市高瀬町上麻字原乙333番地17。
設備内容は工場・倉庫・事務所棟、製品加工機、乾燥機、ボイラー。
設備投資予定額は約53億円。
生産品目は木質構造材料(構造用製材・構造用集成材の製品)。
稼働開始は2026年4月(予定)。