2024.05.16
京浜急行バス株式会社（横浜市西区、野村正人社長）・東急バス株式会社（東京都目黒区、古川卓社長）・東急株式会社（東京都渋谷区、堀江正博社長）の3社は、2024年5月28日～6月3日の期間、横浜市・川崎市で3社共同による自動運転の実証実験を実施する。

3社によると、「移動」のニーズは多様化しており、「住宅地から最寄り駅まで、駅から勤務先・学校まで」に代表される従来の通勤・通学輸送に加え、「地域内での小さな移動手段」が求められるなど、「移動手段の多様化により、地域の生活を支える」ことが必要不可欠となっているという。

バス事業者などの交通事業者による自動運転の実証実験は、これまで各社個別に行われてきたが、今回は、会社間の垣根を越え、多様化するニーズに対応し、地域の生活を支え、街を活性化させる新たなモビリティ創出に向け、共同で同実証実験を行うとしている。

3社は今後、複数エリア（事業者）の同時遠隔監視での小型モビリティによる自動運転の実証実験を共同で実施、各エリアに共通する移動に関する課題やニーズを検証するとともに、個別の課題の検証などに取り組む。

具体的には、京急バスは能見台エリア（横浜市）、東急バスは虹ヶ丘・すすき野エリア（川崎市・横浜市）で自動運転バスを運行。
遠隔監視設備（遠隔コントロールセンター）を京急グループ本社ビルに設置し、1人の遠隔監視者が異なるエリアで運行する2社2台の自動運転バスを運行管理する。

また、「遠隔監視×自動運転」技術を、安全性向上や運転業務の負担軽減に繋げていくことで、バス運転士の働き方を改善するなど、バス業界が抱える課題に対し、新たな角度でアプローチする検証にも取り組むという。