【ニュース】 東北大学と三井不動産、両者のパートナーシップのもと、「東北大学サイエンスパーク構想」を本格始動 宮城県仙台市

2024.04.30
国立大学法人東北大学(仙台市青葉区、冨永悌二総長)と三井不動産株式会社(東京都中央区、植田俊社長)は、両者のパートナーシップのもと、「東北大学サイエンスパーク構想」を本格始動する。

同大学では現在、次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)
」や、世界で唯一の300mm対応スピントロニクス半導体プロセスラインなど、世界トップレベルの研究開発施設の集積が進む同大学青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)で、約4万㎡の「サイエンスパーク」を整備中。
その第1弾として、2024年4月1日より新たな研究棟2棟を運用開始、同大学が全キャンパスを挙げて推進する「サイエンスパーク構想」が本格始動するという。

同構想の実現のため、三井不動産は同社が培ってきた産学連携や新産業創造に関する知見を活用するため、同大学とパートナーシップを締結。
先端技術開発に挑戦する企業特有の多様で精緻な声を収集し、「共創の場」の構築に反映させることで、世界中から優秀な研究者や企業が集結することを共に目指すとしている。

同大学が強みとする「半導体・量子」「グリーン・宇宙」「ライフサイエンス」「材料科学」をはじめとする学術領域ごとのコミュニティを拡大しつつ、業界や領域の垣根を超えた交流・連携を加速させるための会員組織を新設。
大学と企業等の間のネットワーキングに留まらず、「イノベーションを生み出すコミュニティ」を共に創出するという。

これらの「場」と「コミュニティ」を両輪とし、産学連携により、最先端技術を社会実装させ、イノベーションを生み出し、社会課題解決と新産業創造を共に目指すとしている。

なお、同構想の愛称を「MICHINOOK(ミチノーク)」に決定したほか、新設する会員組織の名称は「MICHINOOKコミュニティ」に決定した。