【ニュース】 キヤノンマーケティングジャパン、女川町で自走支援型の観光ソリューションに関する実証実験を実施、映像を軸とした「学ぶ」「作る」「発信する」を総合的に支援 宮城県女川町

2024.04.16
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(東京都港区、足立正親社長)はこのほど、宮城県女川町(須田善明町長)で「自走支援型の観光ソリューションに関する実証実験」を実施した。

同取り組みは、映像を軸に観光に必要な映像の撮影や制作、SNS発信などを「学ぶ」「作る」「発信する」という流れで総合的に支援するもの。
同社は、各自治体や住民自身が町の魅力を発信できるようサポートすることで、地域の観光事業の持続的な発展と地方創生に貢献するとしている。

同町では、観光客の誘致を目的に、これまで様々なプロモーション活動を外部に委託し、実施してきたが、その効果が一時的なものにとどまりやすいという課題を持っていたという。
また、職員や地域住民が独自で観光施策を実施しようとしても、人材やノウハウが不足し、継続的な取り組みが難しいという状況もあったとしている。

同社は、こうした課題を抱える同町とともに、2023年8月~2024年3月の期間、同実証実験を実施。
映像を軸とした「学ぶ」「作る」「発信する」を総合的に支援する内容で、自治体が地域の魅力を継続的に発信するための施策の効果を検証する目的で実施した。

「学ぶ」では、同社が培ってきた写真文化や映像制作の分野でのネットワークを活用し、映像や発信のプロフェッショナルを招いて教育プログラムを実施。
同町の観光協会や商工会の会員、地域住民を対象に、映像制作・配信、SNS発信などについて講習会を行い、座学に加え、実際に町に出て撮影するフィールドワークも行ったという。

「作る」では、自治体が自ら作るのが難しい高品質な制作物について、同社が制作を請け負うことで発信力を高めたとしている。
実証実験期間中には、町の移住促進ウェブサイト「女川で暮らす」のリニューアルを受託、2024年3月8日に公開した。

「発信する」では、同町の認知や理解をより広めることを目的に、地域のメディアやインフルエンサーなどと連携したプロモーション施策や、キヤノンの個人向けウェブサイト「itoshino」での紹介も実施したという。

同社は、同実証実験で得られた結果をもとに、支援内容を充実させ、今後は同町に継続的な自走支援を実施するとともに、同様の課題を抱えた各地域に対しても、映像を軸に観光活動の総合的な支援を行うとしている。