【ニュース】 デリシアなど、小川村が官民連携で構築した新たな移動販売事業モデルで移動スーパー「とくし丸」の営業を開始 長野県小川村
2024.04.10
長野県でスーパーマーケットを展開する株式会社デリシア(長野県松本市、萩原清社長)は、長野県小川村(染野隆嗣村長)が官民連携で構築した新たな移動販売事業モデルで、移動スーパー「とくし丸」の営業を開始する。
同社は、全国140社の地域スーパーと業務提携し1,168台(2024年2月時点)の移動スーパー「とくし丸」を展開する株式会社とくし丸(徳島県徳島市、新宮歩社長)の提携スーパー。
事業開始に伴い、2024年4月19日に出発式と地域見守り活動協定の締結式を実施する。
同村は、長野市と白馬村のほぼ中間に位置する自然豊かな中山間地域。
人口は約2,300人、高齢化率は45.5%と高水準で高齢化が進んでいるという(長野県の高齢化率は32.9%)。
こうした中、同村では、地域スーパーが顧客減少や物価高等の理由で2023年12月に閉店、村内での食料品等の買い物が困難になったことから、移動スーパーの誘致を検討。
しかし、人口が減っている同村で通常のとくし丸事業の仕組みで開業したとしても、採算性の確保が困難と判断したことから、販売パートナーの役割を小川村社会福祉協議会が担うことになったとしている。
これにより、各々が得たい利益を得ながら、移動販売事業を継続できる持続可能な官民連携の買い物支援モデルの構築を実現したという。
「とくし丸」は、高齢者の買い物困難者の食インフラを支えると同時に、買い物に訪れた利用客の見守り活動も実施。
同村でも同協議会がこれまでも生活支援が必要な高齢者の見守りの役割を担っていたことから、移動販売が必要な人々に「とくし丸」を紹介をしたり、日々の買い物を接点として、さらに見守り活動に注力できるようになるという。
同村での営業開始日は2024年4月22日(予定)。
営業は週5日営業(10時30分~14時30分を予定)。
営業エリアは長野県小川村全地区、拠点店舗はデリシア安茂里店。
取扱い商品数は、青果、精肉、鮮魚、お刺身、お惣菜やお菓子、日用品など約400品目、1,200点を積み込んで販売、御用聞きにも対応するとしている。