【ニュース】 住友林業、国の重要文化財「住友活機園」を5月24日・25日に特別公開、100年間持ちこたえた木造軸組構造の建物 滋賀県大津市
2024.03.18
住友林業株式会社(東京都千代田区、光吉敏郎社長)は、国の重要文化財となっている「住友活機園(伊庭貞剛記念館)」(滋賀県大津市)を2024年5月24日・25日に特別公開する。
同園は、風光明媚な大津市の瀬田川のほとり、琵琶湖に程近い小高い丘の上に位置し、洋館・和館など6棟の建物と茶室、四阿(あずまや)などの付属施設、庭園で構成。
明治37年(1904年)、近代住友の基礎を築いた第二代総理事・伊庭貞剛翁が自らの隠棲の住居として建設し、翁の没後はその子孫によって旧住友本社に寄付されたものを、戦前・戦後にわたって住友グループが維持管理をしているという。
洋館・和館の意匠の完成度が高いことや、居宅の他に付属施設なども状態が良く保存され、明治後期の大邸宅の姿を今に伝えていることが評価され、2002年5月23日、文部科学大臣から重要文化財の指定を受けている。
「活機」という名称は、翁自身が名付けたもので、禅宗の思想で「俗世を離れながらも人情の機微に通じる」という意味を持っているという。
同園の建物は、当時の名棟梁・八木甚兵衛が優秀な大工・職人の匠の技と精選した良材を使用して建築した頑丈な建物で、100年間持ちこたえた木造軸組構造。
また、明治30年代の住宅近代化の過程を示す洋館と和館が併立する邸宅が完全に残る希有な例として高い評価を得ているという。
設計は、当時、多くの洋館設計を手掛けた野口孫市博士によるもの。
階段の勾配、敷居の高さ、サンルーム等にバリアフリーの考え方が採り入れられている。
庭園は、門から続く苔の美しいアプローチ、新緑、夏の勢いある緑、見事な枝ぶりの紅葉と杉木立などが特徴で、四季の風情と季節の移ろいを感じることができるという。
「住友活機園(伊庭貞剛記念館)」特別公開の日時は2024年5月
24日・25日の10時~11時・13時~14時・15時~16時(計3回)。
見学可能人数は2日間で約200名を予定。
所在地は滋賀県大津市田辺町10番14号、交通は「京阪石山寺」駅より徒歩5分。
入園料は500円(中学生以上入園可)。
往復葉書で要事前申込、申込期間は2024年4月13日まで(最終日必着)。
応募者多数の場合は抽選、抽選結果を葉書で4月下旬に通知する。
詳細は「住友活機園」ホームページを要参照。