2024.03.12
株式会社地域みらいグループ（福岡市中央区、脇山章太社長）傘下の佐嘉酒造株式会社（佐賀県佐賀市、木下里美代表）は2024年2月、冷蔵倉庫棟と事務所棟を竣工した。
総合設計監修・施工は住友林業株式会社（東京都千代田区、光吉敏郎社長）。

佐嘉酒造は創業1688年（元禄元年）・300年を超える佐賀最古の酒蔵だという。
2023年4月に全面リニューアル工事を開始した。
今回竣工したのはⅠ期工事部分で、2026年春の全施設完成を目標にしている。

今回完成した建物の外観は、白と黒のシンプルなデザインが特徴。
冷蔵倉庫棟は、高精度な温度管理が可能で、木造の事務所は木質感あふれる空間とした。
新たな酒蔵では、見学者を受け入れ、地域の交流を促し、日本の酒文化を世界に発信する拠点になることを目指すとしている。

物件（Ⅰ期工事）所在地は佐賀県佐賀市久保田町大字新田字福富籠
1640-1他4筆。
延床面積は689㎡。
構造・規模は冷蔵倉庫棟が鉄骨造・平屋建、事務所棟が木造（一部鉄骨）平屋建。
用途は冷蔵倉庫・事務所。

なお、Ⅱ期工事では、木造2階建ての蔵と蒸留所、鉄骨造の工場を建設、竣工は2026年春の予定。
敷地内には100年以上前から変わらない姿で流れる水路や、樹齢
100年のご神木があり、古くから残るこの景色を取り入れながら建物全体を配置する計画で、水路の周辺には遊歩道を設け、旧酒蔵の石材を活用したベンチを配置、来訪者が歴史を感じながら酒蔵の雰囲気を楽しめるオープンな施設を目指すという。