【ニュース】 大京など3社、ZEH-Mの室内環境と入居者の健康、快適性との関係を検証するため、近畿大学・大阪大学大学院との共同研究を開始 大阪府東大阪市

2024.03.11
株式会社大京(東京都渋谷区、深谷敏成社長)・株式会社穴吹工務店(香川県高松市、竹本勝社長)・株式会社イズミコンサルティング(東京都新宿区、小池康仁社長)は、ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンションの略)の室内環境と入居者の健康
、快適性との関係を検証するため、近畿大学建築学部建築学科(大阪府東大阪市)・大阪大学大学院医学系研究科(大阪府吹田市)との共同研究を開始する。

同共同研究では、ZEH-M仕様の住宅とZEH-M仕様ではない住宅のそれぞれについて、室内環境や、入居者が感じる快適性や健康状態を調査し、比較検証を行う。
これにより、住宅の高断熱化によるメリットを追求、より健康で快適な住まいの実現を目指すとしている。

調査にあたっては、大京と穴吹工務店は、分譲するZEH-M仕様の新築マンションの契約者に対し、新築マンションに入居する前の現在の住居(非ZEH-M仕様)での室温測定、血圧・脈拍測定の調査を3週間行い、併せて現在の住居の快適性や入居者自身の健康状態を問うアンケート調査を実施。
さらに新築マンション(ZEH-M仕様)に入居した後にも、同期間、同内容の調査を行うとしている。
モニター数は約270名(約150世帯)の予定。

イズミコンサルティングは、大京と穴吹工務店が分譲するZEH-M仕様の新築マンションで、温度や湿度、グローブ温度(表面が黒色の銅球にガラス製温度計を挿入した温度計によって測定した温度、気温や放射熱と体感の関係を示すのに用いられる)などの実測や、温熱環境のシミュレーションを行い、ZEH-Mの室内環境の快適性や省エネ性などをデータ分析する。

その後、3社による分析結果を用いて、近畿大学副学長兼建築学部教授の岩前篤氏と大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座教授の中神啓徳氏により、ZEH-Mでの健康性や快適性の解析と検証を行うとしている。

研究期間は2025年3月までの予定。