【ニュース】 JR西日本と京都市、オーバーツーリズムの未然防止・抑制などに向け、京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備を連携し推進 京都府京都市
2023.12.28
京都駅の安全性・利便性・快適性の向上のための具体策について協議・検討を進めていた西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、長谷川一明社長)と京都市(門川大作市長)は、京都駅構内と南北自由通路の改善を目指し、京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備を連携して推進する。
同取り組みは、国がまとめた「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」に、同市の要望に応じ、「鉄道駅改良への支援」「交通結節点の整備等によるまちづくりへの支援」が盛り込まれていることを受け、国による支援を受け、推進するもの。
京都駅の周辺では、京都市立芸術大学の京都駅東部への移転をはじめ、まちの活性化への取り組みが進んでおり、交通結節点としての機能強化が求められているという。
また、時期や時間帯によって発生している駅構内や南北自由通路での混雑についても、緩和を図る必要があるとしている。
同取り組みでは、京都駅の南北自由通路の西側に、新橋上駅舎(新改札口・コンコース)、自由通路を一体的に整備。
日本郵便株式会社と京都駅ビル開発株式会社が計画している共同開発ビルへの接続についても協議を進めるとしている。
計画では、新橋上駅舎(新改札口、コンコース)には、エレベーターやエスカレーターなどの昇降設備、自動改札4通路(うち幅広1通路)を設置。
自由通路は幅員約6m。
事業費は約195億円(国から最大限の支援を受けられるよう補助を申請する予定、京都市も事業費を負担予定)。
供用開始予定は2031年度。