【ニュース】 富士山麓電気鉄道と西桂町、富士急行線「三つ峠」駅のリニューアル計画を始動、東京造形大学の学生が新たな駅舎をデザイン 山梨県西桂町
2023.12.25
富士山麓電気鉄道株式会社(山梨県富士河口湖町、上原厚社長)は
、山梨県西桂町(山崎泰洋町長)と連携し、同社が運行する富士急行線「三つ峠」駅(山梨県西桂町)のリニューアル計画を始動する。
現在進行中の西桂町役場庁舎建替工事に伴い、両者は、同町のコミュニティー施設の移転先について協議を重ねてきた。
今回、同施設の同駅舎への移転が正式に決定、合わせて同駅を町内外からの観光交流拠点に位置付け、同町や三つ峠山の玄関口としてリニューアルする。
新たな駅舎のデザインについては、同町が東京造形大学(東京都八王子市、山際康之学長)の学生を対象にデザインコンペを開催、同コンペで決定したデザインを採用するという。
リニューアルにあてっては、「記憶を受け継ぎ郡内の色を帯びる駅
」をコンセプトに、同駅開業当時の駅舎を現存させ、同町の織物と駅のカラー「赤」を空間テーマとして展開。
山梨県産材を採用した、木のぬくもりを感じさせる駅舎に生まれ変わるとしている。
コミュニティー施設部分は、鉄道の待合室をイメージしたカフェスペースで、部屋の中央にはキッチンカウンターをフロア全体が見渡せるように配置。
地域の特産品となっている織物を使用した暖簾でワークスペースや物販スペース、集会スペースをそれぞれ仕切り、異なる空間を演出するとしている。
待合室には、リニューアル前の待合室を保持しつつも、北側と南側を隔てる壁を取り払い、観光情報冊子やパンフレット、特産品等の展示スペースを設置するという。
なお同プロジェクトは、駅舎のうち一部の解体や建て替え工事、既存駅舎の補強工事は同社が担当、リニューアルに伴う内装工事は同町が中心となって担当し、2024年5月頃に完成する予定としている。
工事内容は駅舎建替改修、待合室部分改装、改札口改修など。
「三つ峠」駅の所在地は山梨県南都留郡西桂町小沼1583。