【ニュース】 JR東日本とジェイアール東日本物流、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送で今年度2回目となるトライアルを8月31日に新潟~東京間で実施 新潟県新潟市
2023.08.10
東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)と株式会社ジェイアール東日本物流(東京都墨田区、野口忍社長)は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送により、「物流の2024年問題」「CO2排出量削減」「地方創生」等、社会的な課題解決の一助を担うことを目的に、今年度2回目となるトライアルを新潟~東京間で2023年8月31日に実施する。
今年6月に実施した1回目のトライアルでは、旅客営業列車を使用したが、今回は初めて、臨時列車に荷物のみを積載し、車両基地間の輸送を実施。
新潟県・東京都内の新幹線車両基地での積み下ろしにより、前回を上回る、上り約700箱、下り約100箱の計800箱程度の積み込みを予定しているという。
両社は、今後の新幹線による多量輸送の事業化を目指し、引き続き継続的なトライアルを実施するとしている。
新潟・東京の新幹線車両基地での荷扱い(荷物搬出入・積み下ろし・荷捌き)の検証では、車両基地を使用することで、従来の駅ホームでの作業に比べ、スペースと時間を十分に確保可能。
今回は下り方面への輸送も実施するため、東京の新幹線車両基地内での新幹線への積み込み等も行う。
また、事業化に向けた荷扱い業務の生産性向上のため、車両基地内の既存機材(フォークリフトやターレットトラック等)を活用することで、人手不足を考慮した省力化を実施。
さらに、客室輸送専用シッパー等の試用による荷扱い業務での生産性向上の検証では、生花等の背が高い荷物を客室で輸送する際に対応が可能な新型シッパー等を活用することで、荷扱い業務での生産性向上を図るとしている。
トライアル実施日は2023年8月31日。
輸送列車は上越新幹線 臨時列車(12両編成、一般座席販売は無し)。
輸送区間は上り列車が新潟新幹線車両センター9時31分発~東京新幹線車両センター11時56分着、下り列車が東京新幹線車両センター16時32分発~新潟駅18時48分着。
荷物搭載は上りが7~10号車(計4両)、下りが9~10号車(計2両)。
輸送商品は上りが鮮魚・青果・菓子・酒類・生花・精密機器部品等約700箱、下りは医療用医薬品・雑貨等約100箱。
一部商品は途中駅で積み込み等も行う予定。
搭載号車等は荷量により変更となる場合あり。
今後は、2023年度中に新幹線車両基地を活用した多量輸送のトライアルを引き続き予定しており、次年度以降の事業化を目指すとしている。