【ニュース】 JR九州、九州新幹線の客室を活用し、200箱程度の大ロットで輸送する貨客混載事業の実証実験を初めて実施 鹿児島県鹿児島市

2023.02.22
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、古宮洋二社長)は2023年2月21日、九州新幹線の客室を活用し、大ロット(1運行あたり
200箱程度)で輸送する貨客混載事業の実証実験を初めて実施した。

同社では、九州新幹線の業務用室を活用した貨客混載事業を2021年5月18日より実施しており、今回の同実証実験は、今後の事業拡大を視野に入れたもの。
積載した荷物は、旬の鹿児島県産朝どれ鮮魚で、午後には福岡市内等の量販店に到着、即売したという。

今後は、ホーム運搬用台車と車内積載用台車間の積み替えにかかる時間短縮策や、効率的な積載方法の検討による積み込み人員の削減策など、今回の実証で見えてきた課題を改善し、実用化を検討するとしている。

実証実験の実施日時は2023年2月21日6時頃~12時頃。
輸送列車は「さくら354号」(「鹿児島中央」駅9時20発~「博多」駅10時46分着臨時列車、2号車に積載、4・5号車自由席、6~8号車指定席・グリーン席の貨客混載)。
輸送品は初ガツオを中心とした鹿児島の旬の鮮魚、荷量は発泡スチロール(W350mm×D630mm×H190mm)200箱。
輸送方法・輸送フローは、鹿児島市中央卸売市場魚類市場~鹿児島中央駅間がトラック輸送(物流会社)、鹿児島中央駅~博多駅間が九州新幹線(JR九州グループ)、博多駅~配達先(量販店)がトラック輸送(物流会社)。
新幹線から取り卸し、トラック積載までの時間は約50分。