2023.02.09
全日本空輸株式会社（東京都港区、井上慎一社長）・ANAあきんど株式会社（東京都中央区、菅谷とも子社長）・北海道旅客鉄道株式会社（札幌市中央区、綿貫泰之社長）の3社は、2023年2月15日～16日の期間、車いすユーザー向け移動支援サービス「一括サポート手配」の社会実装に向けた実証実験を実施する。

これまで、車いすユーザーは、出発地から到着地までの移動に必要な交通事業者それぞれに介助依頼を行っていたが、「一括サポート手配」により、各事業者への介助依頼を一元化することで、車いすユーザーの負荷を軽減するとともに、事業者は介助が必要な乗客の効率的な情報収集が可能になるという。

今回の実証実験では、羽田空港から札幌駅までの介助に必要な情報を、ANAとJR北海道が連携し、北海道ならではの課題抽出・解決策の検討に重点を置いて実証実験を行う。
昨年度の他のエリアでの実証実験結果をもとに、機能強化を図った仕組みによって検証に挑むとしている。

具体的には、事前に選定したモニター（乗客役）が「一括サポート手配」サービスを利用、旅行当日はその経路に沿って交通機関に搭乗・乗車。
事業者は、モニターの乗車経路や時間を事前に把握した上で、介助の案内を行い、実証実験終了後にはモニターに有用性を調査するヒアリングを実施する。

実施期間は2023年2月15日～16日。
検証経路は羽田空港～（ANA運航便）～新千歳空港～（JR北海道路線）～札幌駅。