【ニュース】 ウニノミクスとマルヤマ水産、ウニ畜養施設「KAYOI UNI BASE」を完工、初回の商品ウニ出荷は2023年1月中旬頃の見込み 山口県長門市
2022.11.29
国内外でウニ畜養事業を手掛けるウニノミクス株式会社(東京都江東区、武田ブライアン剛社長)と水産加工業事業者のマルヤマ水産有限会社(山口県長門市、山田晋太社長)はこのほど、両社が共同で運営するウニ畜養施設「KAYOI UNI BASE」(山口県長門市)を完工した。
両社は、実証試験を経て2021年6月にウニ畜養の事業化を決定。
長門市で閉鎖循環式陸上ウニ畜養システムを使用した商業規模設備建設を行っていた。
今回完工した同施設は、年間生産能力34トン、世界最大規模のウニ陸上畜養施設で、「KAYOI UNI BASE」と命名。
「KAYOI(通)」は、畜養現場がある長門市青海島東端の地区名だという。
なお同施設では、試運転と並行し畜養を開始しており、初回の商品ウニ出荷は2023年1月中旬頃を見込んでいる。
ウニノミクスは、2021年より、大分県国東市で同市漁業水産関係者と共同で世界初となる磯焼け対策を目的とした陸上ウニ畜養事業(株式会社大分うにファーム)を運営。
今回の長門市での畜養拠点は2番目の商業規模拠点となる。
生産能力は大分の約2.2倍で、磯焼け対策へのより大きな効果を目指すとともに、需要過多・供給不足のウニ市場に対し、環境改善につながる国産畜養ウニの供給を行うという。