【ニュース】 高萩市と茨城交通、10月1日より高萩市内で呼出型最適経路バス「MyRide のるる」の本格運行を開始 茨城県高萩市

2022.08.30
高萩市(大部勝規市長)と茨城交通株式会社(茨城県水戸市、任田正史社長)は、2022年10月1日より高萩市内で呼出型最適経路バス「MyRide のるる」の本格運行を開始する。

同路線バスは、2021年7月に実証運行を開始し、段階的にバス停数と車両台数の拡大を実施してきた。
この1年間の実証運行では、これまで多くの人が利用、「便利になった」との声が寄せられており、この数カ月では以前の定時定路線バス以上の利用者数となっている。
こうした実証運行の結果を踏まえ、本格運行への移行を決定したという。

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呼出型最適経路バスとは、人工知能(AI)を利用し、利用者からのリクエストに合わせてバスの運行経路とダイヤを最適化して運行するもの。
既存の標柱バス停に加え、システムの地図上に数多くの仮想バス停(バーチャルバス停=VBS)をきめ細かく設定する。
利用希望者が専用アプリ「MyRide のるる」や電話で希望する出発地と目的地をリクエストすると、他の乗客の予約内容や道路混雑状況等に合わせて、AIが最適な運行経路とスケジュール(ダイヤ)を生成するという。

従来の定時定路線のバスは、運行経路・乗降場所・ダイヤが決まっているため、通勤や通学等で大勢の利用者が毎日決まった時間に同じ目的地へ移動する需要に適している一方、呼出型最適経路バスは、出発地と目的地が異なる多様な移動需要に適したサービスとなる。

同市では、朝と夕方~夜は定時定路線バス、日中は呼出型最適経路バスに切り替えて運行することで、ユーザーのニーズに即し、利便性を向上させている。
運行事業者としても、運転士1日あたりの乗客数が増えることで生産性が向上し、地域路線バスの持続可能性を高めることにもつながるという。

なお同市と同社は、本格運行に関する協定を締結し、両者が協力して継続的な利用促進に取り組む。
既に、市民代表・交通事業者・関係団体等で構成する高萩市地域公共交通会議(2022年8月2日開催)での合意も受けているという。

本格運行の運行開始日は2022年10月1日。
運行エリアは高萩市内の常盤自動車道以東エリア。
バス停は237箇所(既存バス停96箇所・仮想バス停141箇所)。
車両数は中型バス平日4台・土日祝日2台。
運行日は毎日、運行時間帯は概ね8時30分~15時(土日祝は概ね9時~14時)。
運賃は大人300円、小人150円、高萩市内在住の満65歳以上を対象にした市の運賃半額助成制度あり。