【ニュース】 大井川鐵道、2025年3月の創立100周年に向け、「創立100周年チャレンジプロシェクト」を始動 静岡県島田市
2022.08.05
1925(大正14)年3月10日に創立した大井川鐵道株式会社(静岡県島田市、鈴木肇社長)は、間もなく創立100周年を迎えるのに伴い、「創立100周年チャレンジプロシェクト」を始動する。
同社は創立当初、大井川上流部の木材搬出や大井川水系の水力発電所建設など、貨物輸送を主な目的としていたが、貨物輸送量の減少(その後廃止)や旅客輸送者数の減少に伴い、SL列車を中心とした「観光鉄道」に方向性転換。
さらに「観光鉄道」に磨きをかけた「きかんしゃトーマス号」の運転開始など、時代時代に合わせ、姿を変え続けてきたという。
今回始動した「創立100周年チャレンジプロシェクト」では、社内公募により、創立100周年記念ロゴを決定。
同社の象徴となっているSLをメインに、創立100周年という節目の日、さらにその先へとSLとともに力強く進んでいこうという未来を感じさせるデザインとした。
さらに同プロジェクトでは今後、新形式の電車(南海6000系)を導入し、輸送力や輸送品質の向上を目指すほか、井川線を営業運転する列車としては初登場となるトーマス号のなかま「きかんしゃトビー号」を2022年8月19日より運行。
また、2019年頃から続いている蒸気機関車(SL)の車両不具合による運転見合わせと電気機関車(EL)代走に終止符を打つため、蒸気機関車(C56形135号機)の動態化に取り組み、SL列車の運転安定化を図る。
その他、新たな顧客開拓(SLだけに頼らない魅力的なコンテンツづくり)、公式Youtubeチャンネル「だいてっちゃんねる」での情報発信、植樹や駅舎美化などにも注力、創立100周年メモリアル事業として、創立100周年記念式典、100周年特設ウェブサイト、100周年記念冊子なども企画しているとという。