【ニュース】 南紀白浜エアポートなど、南紀白浜空港の制限エリア内で自動運転車両「EVO」を使用した自動運転走行の実証実験を開始 和歌山県白浜町

2022.07.20
株式会社南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町、岡田信一郎社長)・日本電気株式会社(森田隆之、東京都港区)・株式会社マクニカ(横浜市港北区、原一将社長)の3社は7月19日、南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の制限エリア内で自動運転車両「EVO(エヴォ、NAVYA社)」を使用した自動運転走行の実証実験を開始した。

同実証実験では、マクニカが運用する自動運転車両「EVO」を空港制限エリア内の車庫に駐車し、夜間を含めた1日4回の指定時間に場周道路を通り、空港の最南端までのルートを往復で自動運転走行。
1週間の実証実験を通じ、空港制限エリア内の走行自動化に係る知見の蓄積や課題の洗い出しにより、空港メンテナンスでの活用など、新しい価値の創造を目指す。

公共インフラの維持管理に必要な人員の継続的な確保は、全てのインフラ事業者に共通する課題となっているが、広大な管理面積を有する空港も同様にスマートメンテナンスによる効率的な運用により、省人化を図ることが求められているという。

こうした状況のなか、同空港では、省人化に加え、制限エリア内での人為的事故のリスク削減を目的に、同実証実験を行う。
将来的には同空港内に整備済みのローカル5Gと組み合わせ、点検車両が自動走行し、映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」や、AIによる「異常検知」など、スマートメンテナンスへの応用を目指すとしている。

さらに、同空港で実証実験中の「MR空港体験」など、利用客が空港制限エリア内を移動する車両にも活用し、メンテナンスとエンターテインメントの両立も目指すほか、今後は自動運転の取り組みを空港外にも展開、紀南エリア全体での二次交通課題解消や、交通弱者が日常使いできる移動手段への応用も視野に入れているという。

実証期間は、2022年7月19日~20日が走行ルートデータ取得、
2022年8月19日~24日が自動運転車両走行。