【ニュース】 MEC Industry、製材棟と「鹿児島湧水素材センター」を完成、製材・製造・加工から販売までを含めた一気通貫を担う工場が2022年6月より本格稼働 鹿児島県湧水町
2022.05.31
MEC Industry 株式会社(鹿児島県霧島市、小野英雄代表)はこのほど、製材棟と「鹿児島湧水素材センター」(鹿児島県湧水町)を完成、製材・製造・加工まで一連の機能を有し、販売までを含めた一気通貫を担う工場が2022年6月より本格稼働する。
同社は2020年1月、「木(もく)」を活用する社会の実現を目的に、三菱地所・竹中工務店・大豊建設・松尾建設・南国殖産・ケンテック・山佐木材の7社の出資を受け設立。
7社が持つ強みを駆使し、自社で工場を持つことで、製造から流通・施工・販売といった川上から川下までのビジネスフローを統合し、中間コストを抑制したビジネスモデルの確立を目指している。
設立以来、鹿児島県湧水町で国産木材を活用するための自社生産拠点となる工場を建設、2021年8月に製造棟が完成し、一部稼働していた。
今回完成した「鹿児島湧水素材センター」では、製材前作業として原木の皮むき・バチ取り・選木を行う。
同じく今回完成した製材棟では、「鹿児島湧水素材センター」から運ばれた丸太を製材し、板材に加工。
対象加工径は直径34~60cmと、従来の製材では利用しづらく、建材としては低利用であった大径木の製材が可能な設備を導入した。
製材棟の建屋の一部には国産材を使用している。
なお、自社生産拠点となる工場「鹿児島湧水工場」は、製材棟・製造棟を備え、丸太の製材から製品の製造までを一気通貫で行うことができる、国内初の工場。
製材棟で丸太を製材したのち、製造棟にて製品を製造する。
年間の消費原木量は1シフト5万5,000㎥を見込む(1シフト360分・年間稼働日数250日で算出)。
原木量5万5,000㎥は、直径38cmの場合、約9万5,000本になるという。