2022.05.10
大和ハウス工業株式会社（大阪市北区、芳井敬一社長）は5月9日、マルチテナント型物流施設「（仮称）DPL小牧」（愛知県小牧市）を着工した。

東海地域では、製造業やEC（電子商取引）関連の物流量増加を背景に、物流施設の需要が堅調に推移しており、マルチテナント型物流施設の新規供給数も増加傾向にあるという。
さらに小牧市には、名古屋市中心部に通じる名古屋高速道路のほか、東名高速道路と中央自動車道が結節する「小牧」JCTがあり、名神高速道路と東海北陸自動車道がつながる「一宮」JCTにも近接するなど、交通の要衝として物流施設開発ニーズが高まっているとしている。

同施設では、BCP対策として免震システムを導入。
同システムにより、地震発生時にも揺れを軽減でき、上層階の荷崩れを防ぐなど、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、短時間で事業の再開が可能になるとしている。

1区画の賃貸倉庫面積は約4,970㎡（事務所含めた1区画あたりの最小は約5,170㎡）～とし、小規模の物流事業を検討するテナント企業のニーズにも対応。
EC（電子商取引）事業者や近隣の工業団地の製造業者、小売業者などの入居を想定したマルチテナント型物流施設として、自社専用に建設するBTS型物流施設に比べ、事業開始までの期間を短くすることができるという。

また、施設内には保育所を設置する予定で、テナント企業の従業員を対象に最大36名を受け入れる。
さらにカフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースを設け、テナント企業の労働環境整備を支援するという。

「（仮称）DPL小牧」の所在地は愛知県小牧市下小針中島2丁目
144番他、交通は名古屋高速11号小牧線「堀の内出口」より約2.2km、同「堀の内入口」より約2.3km、名古屋高速11号小牧線「豊山南出口」より約3.4km、同「豊山南入口」より約2.8km。
敷地面積は8万5,716.64㎡、延床面積は19万2,367.98㎡、賃貸面積は16万3,861.24㎡。
構造・規模は1～4階が鉄筋コンクリート造（柱）・鉄骨造（梁）、5階が鉄骨造。
竣工予定日は2023年1月13日。
総事業費は約400億円。