【ニュース】 ANAグループ、社員提案制度により「株式会社日本産直空輸」を設立 東京都渋谷区
2022.01.12
ANAグループは2022年1月11日、社員提案制度により、「株式会社日本産直空輸(東京都渋谷区、木下真祐央代表)」を設立した。
「産直空輸」とは、飛行機を利用し、農産品や魚介類などを産地から主に首都圏などの大消費地に「異次元の速さ」で運搬、主に農産品や魚介類などの採れたての鮮度の価値を消費者に届けるしくみ。
日本産直空輸では、航空貨物と地上輸送を有機的に連携したスピード輸送と、産地や小売店との連携による最速流通で、これらの商品を高い鮮度で運び、販売するとしている。
同取り組みでは、2019年度に検討を進め、2021年より複数の大手小売りと連携し、20回ほどの実証実験を実施。
産直空輸の事業性が検証できたことから、新たに本格展開するため、今回の会社設立に至ったとしている。
従来の産地・卸売り・空輸・地上運送・小売り・消費者とつながる流通を、鮮度の価値を最重要視する流れに変革するため、全体を一気通貫でコーディネートすることがこのビジネスの肝だという。
また、旅客機の貨物空きスペースを活用することにより、既存の流通には乗ってこなかった少量生産の農産物、首都圏ではなかなか出回らない希少品や、地方に眠る逸品なども扱うことができるとしている。