【ニュース】 横浜市金沢区で地元関東学院大学の学生らがコミュニティFM局を発足、2022年3月の開局を目指す 神奈川県横浜市
2021.08.31
株式会社金沢シーサイドFM(横浜市金沢区、松原勇稀代表、尾澤仁虎瑠代表)は、コミュニティFM「金沢シーサイドFM」を2022年3月(予定)に開局する。
コミュニティFMとは、民間の放送事業者が、ひとつの市町村の一部区域での需要に応えるために行うFM放送。
多くのコミュニティFMは、災害情報発信のために開局されている。
なお同社の松原勇稀代表は関東学院大学3年生で、尾澤仁虎瑠代表は地元IT企業・株式会社O・N・Tの代表を兼ねている。
開局を学生が中心となってミュニティ放送局の開局に取り組む例は日本初だという。
今後は、企業や個人に対し、学生らが株主を集う営業を行うとしている。
同コミュニティFMは2014年、関東学院大学経済学部の伊藤ゼミナールが「わたしたちのメディアを創ろう」という活動を始めたのが発端。
学生らは試行錯誤を繰り返しながら、学校の片隅でミニFMを続けて4年、活動を続けていく中で大学がある金沢区は災害に脆弱な地域だということを把握し、コミュニティFMによる災害対応の必要性を感じていたという。
2019年には、「金沢区にコミュニティFMを」という具体的な呼びかけを開始。
そこに夏の大型台風が金沢区を襲い、金沢区の工業地帯は高波による250億円もの甚大な被害を受け、電話やFAX、パソコン等の通信機器が使えない状況になったことから、できるだけ早くコミュニティFMを開局する必要があると感じ、賛同者を募る活動を広げた。
賛同者を募りながら、2020年2月に「金沢区コミュニティFM設立委員会」を発足。
今年1月、「金沢区にコミュニティFMを創ろう市民会議」をオンラインで開催し、6月1日に同社設立に至ったとしている。