【ニュース】 會澤高圧コンクリート、浪江町の南産業団地に研究・開発・生産の3機能を兼ね備えた次世代中核施設「福島RDMセンター」を建設することで浪江町と合意、包括的立地基本協定を締結 福島県浪江町
2021.08.25
會澤高圧コンクリート株式会社(北海道苫小牧市、會澤祥弘社長)は、福島県浪江町の南産業団地に、研究(Research)・開発
(Development)・生産(Manufacturing)の3機能を兼ね備えた次世代中核施設「福島RDMセンター」を建設することで浪江町と合意、8月24日に包括的な立地基本協定を締結した。
福島第一原発事故からの復興を目指す浜通り地区で、先端テクノロジーの社会実装を進め、より高度なコンクリートマテリアル事業と、持続可能社会の実現に資する産業を、地域とともに創出することを目指す。
総工費は約30億円で、今年11月に着工、2023年4月の操業開始を予定している。
同社は1935年4月、北海道静内町(現新ひだか町)で創業した「會澤コンクリート工業所」を前身とする日本最古級の総合コンクリートメーカー。
プレキャスト/プレストレストコンクリート、レディミクストコンクリート、コンクリートパイル等を総合的に展開する一方、先端テクノロジーとマテリアル技術を掛け合わせたオープンイノベーションを新機軸として打ち出し、伝統的な素材産業からスマートマテリアル主導のイノベーション・マーケティング集団への転換を進めているという。
国内で13の製品工場・15の生コン工場、海外で3工場を展開しており、2021年3月期の売上高(単体)は203億円、従業員は618名。
「福島RDMセンター」は、同町が造成を進めている南産業団地の3区画・4区画に立地。
敷地面積は計4万6,800㎡で、同町から50年間の予定で賃借する。
新設する建物の延床面積は6,400㎡で、このうち研究開発棟が
2,211㎡、工場棟が3,912㎡、エンジンドローン耐久試験棟が280㎡。
屋外型の「実証フィールド」と「製品ヤード」で構成する。
なお、同施設での研究開発分野は、脱炭素・スマートマテリアル分野、コンクリート3Dプリンター分野、水素・再生可能エネルギー分野、デジタルPC建築分野、防災支援・インフラメンテ分野、スマート農業・陸上養殖分野など多岐にわたるという。