【ニュース】 JR東日本と磐城済世会、JR「いわき」駅北口のJR東日本用地で新たに病院を整備、いわき市中心市街地の活性化に貢献 福島県いわき市
2021.07.20
東日本旅客鉄道株式会社水戸支社(茨城県水戸市)と公益財団法人磐城済世会(松村総合病院、福島県いわき市、松村耕三理事長)は、JR常磐線・磐越東線「いわき」駅北口のJR東日本用地(福島県いわき市)で、新たに病院を整備する。
同支社といわき市は、2019年7月に「包括連携協定」を締結し、地域と連携しながら地方創生を推進するまちづくりに取り組んでいる。
同計画は、その一環として、いわき市の上位計画「第二次都市計画マスタープラン」「いわき市中心市街地活性化基本計画」に則り、中心市街地での都市拠点機能に重要な医療機能を整備するもの。
中心市街地の活性化に向け、駅周辺に医療機能を整備することで、駅を中心とした、歩いても暮らしやすい都市環境づくりの促進に貢献するという。
同財団法人は、いわき市内で松村総合病院をはじめ、舞子浜病院(精神)・長春館病院(医療療養)、シーサイドパインビレッジ老人保健施設など計666床の病院・施設のほか、看護専門学校などを運営。
中でも松村総合病院(病床数199床)は、地域の中核病院として、救急車の他、市内、市外の病院・施設から多くの紹介患者を受け入れている。
病院の歴史は永く、開院は江戸時代の磐城平藩主・安藤家に仕えた藩医の家系によるものだという。
新たに整備する病院では、系列の施設と連携し、急性期医療の他、リハビリなどによる在宅復帰・社会復帰目的の患者受け入れ機能を強化。
新病院整備により、地域雇用の拡大に寄与するほか、電車通勤の利便性向上により、通勤圏内を拡大、遠方から医師などの医療従事者確保も進める。
その他、災害時に強い設備などを検討、省エネなどの環境にも配慮するほか、いわき市、特に平地区の住民の健康を守る総合コミュニティーの場として、健康教室など、地域に開かれた場所の提供や活動も検討、看護学校の併設(予定)により、医療人材の育成も推進するという。
新たに整備する病院(松村総合病院)の所在地は福島県いわき市平字白銀町13-10ほか、交通はJR常磐線・磐越東線「いわき」駅北口広場直結。
敷地面積は約4,300㎡(予定)、延床面積は約1万6,000㎡(予定)。
土地所有者は東日本旅客鉄道株式会社、建物所有者は公益財団法人磐城済世会。
工期は2023年度~2024年度(予定)、開業は2025年度(予定)。