【ニュース】 三井不動産、「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」を着工、業界初、CO2排出量実質ゼロの「グリーンエネルギー倉庫」 神奈川県海老名市
2021.05.13
三井不動産株式会社(東京都中央区、菰田正信社長)は5月6日、大規模物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」(神奈川県海老名市)を着工した。
竣工は2022年9月の予定。
今回着工した同施設では、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得する予定で、業界初となる「グリーンエネルギー倉庫(ZEB認証を取得し、再生可能エネルギーを100%供給可能とすることで利用実態に合わせた施設全体のCO2排出量実質ゼロを目指した環境配慮型施設、商標出願済み)」になるとしている。
屋根には太陽光発電設備を設置し、オンサイトでの発電・供給を実現するとともに、グリーン電力提供サービスにより、施設内の使用電力の100%を再生可能エネルギーとして供給する体制を整備するという。
また、倉庫部分を除く共用部を含む事務所用途部分については、デシカント空調や地中熱ヒートポンプといった省エネアイテムを採用。
一次エネルギー消費にともなうCO2排出量を50%以上削減するとしている。
合わせて、周辺環境との調和を図るため、隣接する海老名運動公園との緩衝帯にグリーンインフラとして雨水貯留池と緑地帯を設置。
景観に配慮した最大貯水量2,100㎥の雨水貯留池を設置し、敷地内の雨水を一度貯留、緩やかに外部へ排水するほか、通常は景観に配慮した水辺空間として整備するという。
さらに、「海老名の森」として、敷地全体の20%・約1万㎡を緑地として整備し、約1,500本の高中木、約1万5,000本の低木類等を植栽。
海老名運動公園との境界には公園側から借景となる桜並木を構築し、地域の景観にも配慮するとしている。
建物については、同社グループが北海道に保有・管理する森林で伐採適期を迎えた木材や森のメンテナンスにより生じた間伐材を、エントランスやラウンジの仕上げ材、家具に積極的に使用。
施設最上階には相模川越しに丹沢連峰や富士山を一望できるラウンジを配し、施設で働く人々が快適に過ごせるようにするという。
「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」の所在地は神奈川県海老名市中新田、交通は圏央道「海老名」ICと隣接、JR相模線・小田急電鉄小田原線「厚木」駅より徒歩11分。
敷地面積は約5万6,500㎡、延床面積は約12万2,200㎡。
構造・規模は鉄骨造・免震構造、6階建て。