【ニュース】 NTT西日本など、オンデマンド型乗合バスによる「ラストワンマイルモビリティ実証実験」を精華町の一部地域で実施 京都府精華町

2020.11.25
西日本電信電話株式会社(大阪市中央区、小林充佳社長)・京都府・精華町の3者は11月24日、オンデマンド型乗合バスによる「ラストワンマイルモビリティ実証実験」を精華町の一部地域で開始した。

同実証実験は、昨年度採択された、国土交通省主催のスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクト「スマートけいはんなプロジェクト」に基づく取り組み。
自宅から近隣の商業施設や医療施設までのラストワンマイルの移動手段を確保することで、交通課題の解決と住民の移動活性化による地域社会の持続可能性を高めることを目指す。

同実証実験の対象となる精華・西木津地区(大都市近郊のニュータウン)では、公共交通機関で街の隅々まで自由に移動することが難しく、短距離の移動にも自家用車が利用される傾向にあるという。
こうした環境では、特定路線での交通渋滞の発生、運転免許返納後の高齢者等の移動手段不足など様々な交通課題が存在する。

同実証実験では、同地区の一部の住民に対し、自家用車の代わりとなる乗り合い型のデマンドバスを無償提供することで、交通課題の解決に向けた検証を行う。
なお、実施にあたっては、プロジェクト参加企業の関西電力株式会社(大阪市北区、森本孝社長)が電柱への停留所表示、関西学研都市交通株式会社(京都府精華町、吉田孝允代表)が車両運行に協力する。

実施期間は2020年11月24日~12月18日。
実施場所は京都府精華町の一部地域(精華・西木津地区)。
主な検証内容は、ラストワンマイルモビリティ事業の採算性、運用効率性(需要に対応するための配車数・オペレーター数など)、周辺商業施設等と連携した価値提供の可能性(チラシやクーポン配布等)、利用者の満足度。