【ニュース】 全国古民家再生協会、「廃業危機の古民家旅館・料亭救済プロジェクト」で「千歳楼」を再生プロジェクトの第1号施設に決定 岐阜県養老町

2020.11.18
一般社団法人全国古民家再生協会(東京都港区、山中美登樹理事長)は、2020年10月13日に告知した「廃業危機の古民家旅館・料亭救済プロジェクト」への応募施設の中から、「千歳楼」(岐阜県養老町)を再生プロジェクトの第1号施設に決定した。

約250年の歴史を持つ「千歳楼」の本館は、明治13年(1880年)に県立養老公園創設時に新築された総檜書院造の建物。
現在は3棟構成で、本館の他、数寄屋風建物の流芳閣(大正時代増築)、栖鳳閣(昭和初期)が建てられた。
江戸時代から明治・大正にかけては、大正天皇・有栖川宮熾仁親王・三条実美ほか著名人が来館、賑やかな時代を築いてきたという。

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同館はここ数年、台風を含めた長年の風雨の影響を受け、かなりの破損状況にあり、大規模な修復工事の必要性が迫っていたという。
その保全費用総額は1億5,000万円に及ぶ(全国古民家再生協会の概算算出)。

建物の老朽化に伴い、利用可能箇所が減少し、旅館の経営状況の悪化が進んでいる中、一度に多額の資金を集めることは困難と判断したため、同協会では一つ一つの必要な工事を行いながら再生を行う計画を策定。

その中でも、千歳楼復活のシンボルとして、過去多くの人に愛された「薬湯風呂の復活」を第1段階の目標として掲げることとした。
薬湯風呂の復活に向け、クラウドファンディングも開始したという。