【ニュース】 京阪グループ、「50年間未利用」の社有地で自然環境を活かしたアウトドアリゾートを整備、プライベートカヌーデッキ付きのヴィラなどを配置 滋賀県大津市
2020.10.23
京阪ホールディングス株式会社(大阪市中央区、石丸昌宏社長)傘下の京阪電鉄不動産株式会社(大阪市中央区、道本能久社長)は、琵琶湖畔の近江舞子内湖(ないこ、南小松沼、滋賀県大津市)に隣接する社有地で、琵琶湖と比良山系の自然環境を活かしたアウトドアリゾートの整備を推進する。
同社有地は、京阪電気鉄道(現・京阪ホールディングス)が取得し、約50年間未利用だった土地で、今回ようやく事業地として活用するもの。
第1段階の開発では、2021年4月にグランピング施設の開業を予定しており、近江舞子内湖に面した立地を活かし、ヴィラ(宿泊棟)を配棟する。
半数の棟にはプライベートカヌーデッキを設置、カヌーは、敷地内の水辺空間での体験のほか、内湖にもアクセス可能。
野鳥をはじめ、動植物が主役の内湖では、環境学習とともにカヌーを楽しむことができるという。
事業対象地(滋賀県大津市南小松字五反田他)は、面積約12ha(近江舞子ホテル跡地を含む)。
JR湖西線「近江舞子」駅より徒歩7分の立地ながら、比良山を借景とした、自然豊かな場所となっている。
なお、事業対象地を含む近江舞子駅周辺地域は、琵琶湖国定公園に指定され、古くから大阪・京都の避暑地として親しまれており、隣接する近江舞子浜は毎年夏、多くの湖水浴客で賑わうという。
同事業は、自然公園法の国定公園事業執行認可を受けて行うものであり、事業化にあたっては、地域と連携し、自然環境に配慮しながら整備・運営を進める。
事業対象地のうち、内湖に隣接する土地は、かつては広大な田園風景が広がり、江若鉄道が運行していた土地。
昭和40年代後半より、一帯でのリゾート開発構想が持ち上がり、京阪電気鉄道(現・京阪ホールディングス)が土地取得を進めていたが、計画の見直しなどもあり、約50年間、未利用となっていた。
また、隣接していた近江舞子ホテルは、京阪グループ(株式会社ホテル京阪)が1983年から2006年まで、夏期を中心に運営し、湖岸にはホテルと直結する桟橋「近江舞子港」があり、大津港と結ぶ定期便が発着していたという。