【ニュース】 JR東日本など4社、食品リサイクル・バイオガス発電事業で新会社を設立、一般家庭約1,500世帯分を発電 宮城県仙台市

2020.07.22
JFEエンジニアリング株式会社(東京都千代田区、大下元社長)傘下のJ&T環境株式会社(横浜市鶴見区、露口哲男社長)・東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)・東京ガス株式会社(東京都港区、内田高史社長)・JR東日本関連会社の東北鉄道運輸株式会社(仙台市太白区、市川隆社長)の4社は、仙台市でバイオガス化による食品リサイクル・バイオガス発電事業を行うことを目的に、株式会社東北バイオフードリサイクル(仙台市宮城野区、田村輝雄社長)を設立した。

同事業は、食品リサイクル率の向上、再生可能エネルギー創出による脱炭素社会構築と地域循環型社会形成に貢献するもの。
食品リサイクルをはじめ廃棄物処理のノウハウを持ち、これまでにも仙台市内でプラスチックリサイクル事業等を行ってきたJ&T環境、鉄道事業のほか仙台駅での駅ビル・エキナカ・ホテル等幅広く事業展開するJR東日本グループと、バイオガスに関する知見を有し、ガス・電気等のエネルギー供給やエネルギー関連サービス事業を展開する東京ガスによる東北地方・仙台市初の共同事業となる。

新設する東北バイオフードリサイクル仙台工場は、一日最大40tの食品廃棄物を微生物により発酵し、発生するメタンガスを燃料にして発電を行う。
発電出力は780kW、年間想定発電量は約6,500MWh(一般家庭の約1,500世帯分)を見込む。
営業開始は2022年春の予定。

施設建設地は、東日本大震災で甚大な被害を受けた仙台市蒲生北部地区に位置する。
事業を行うにあたっては、周辺環境に配慮した運営に努めるとともに、処理過程で生じた消化液の近隣農地等での利活用や、再生可能エネルギーの地産地消を目指すなど、地域経済・社会の持続的発展と環境保全の両立に寄与することにより、地域資源循環・地域活性化に貢献するとしている。