【ニュース】 大和ハウス工業、日本初の住宅専門工場「奈良工場」の建て替えが完成、本格稼働を開始 奈良県奈良市

2020.07.17
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は、建て替えを進めていた奈良工場(奈良県奈良市)で全棟が完成、このほど本格稼働を開始した。

同社は創業以来、「建築の工業化」を企業理念とし、創業商品「パイプハウス」やプレハブ住宅の原点となる「ミゼットハウス」を開発。
1965年4月、戦後のベビーブームなどによる住宅の需要拡大を見据え、当時の最先端設備を導入した日本初のプレハブ住宅量産専門工場となる同工場の操業を開始、全国に住宅部材を供給してきた。
1973年11月には、同工場内に住宅業界初となる実物大家屋の全天候試験が可能な環境試験室を設置(1980年、奈良市の総合技術研究所に統合)、住宅商品の性能・品質を向上させるため、総合的な試験を行ってきたという。

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2013年3月には、同工場が建設から約半世紀を経過したことに伴い、大規模地震や台風、局地的な豪雨等の自然災害に備え、第一工場から建て替えを開始。
2020年1月に第四工場が竣工、今回、戸建住宅や賃貸住宅、事務所、商業施設などの生産工場として本格稼働する運びとなった。

なお同工場では、次世代環境配慮型工場「D’s SMART FACTORY(ディーズ スマート ファクトリー)」の技術を採用、防災性を高めたうえで工場全体をまるごとショールームとし、工場・事務所等の建設を検討している法人客向けにも広く活用するとしている。

奈良工場(建替後)の所在地は奈良県奈良市西九条町4丁目2番地2号。
敷地面積は14万2,900㎡、延床面積は8万4,363.6㎡。
事業内容は住宅・建築系部材の生産と部材の現場搬送、主要生産品は住宅系鉄骨部材・外壁パネル・木質パネル・建築系鉄骨部材。
出荷エリアは近畿2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県)、中四国、北陸。