【ニュース】 豊島区、開館を延期していた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を7月7日にオープン 東京都豊島区
2020.06.29
東京都豊島区(高野之夫区長)は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、開館を延期していた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)を2020年7月7日にオープンする。
7月7日~9月30日には、開館記念企画として「『漫画少年とトキワ荘』~トキワ荘すべてはここからはじまった~」を開催する。
「漫画少年」は、手塚治虫が「ジャングル大帝」を連載し、全国のマンガ家を目指す若者たちがこぞってマンガを投稿した雑誌。
この投稿欄を通して多くのマンガ家が育ち、交流がうまれた。
現存数が少なく、極めて貴重な「漫画少年」約100冊を一斉公開するとともに、1986年に豊島区立郷土資料館で開催した特別展「トキワ荘のヒーローたち」の際、マンガ家本人に寄せ書きしてもらった襖も展示するという。
トキワ荘は、昭和27年(1952年)に建てられ、昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集い、切磋琢磨した伝説のアパート。
老朽化のため、昭和57年(1982年)に解体されたが、このほど、写真や聞き取りにより、外観から間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋から、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿を忠実に再現した。
また、1階のマンガラウンジには、トキワ荘のジオラマのほか、警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」を特別展示する。
同ミュージアムの建設にあたっては、施設整備及び運営費として、区はふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から幅広い賛同を得て、個人・法人合わせて960件・4億2,475万円(区内508件・1億8,625万円、区外452件・2億3,850万円、6月26日現在)と多くの支援を得た。
3万円以上寄附した人の名前は、ミュージアムへのアプローチに設置した銘板に刻む。
また関係者からも、トキワ荘にまつわる貴重な資料等の寄贈を受けるなど、多大なる支援と尽力を得た。
なお、新型コロナウイルス感染予防の観点から密になることを避けるため、当面の間は事前入館予約制とする。
6月28日よりトキワ荘マンガミュージアム公式ホームページで予約を開始した。
「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」の所在地東京都豊島区南長崎三丁目9番22号。
構造・規模は再現棟が鉄骨造・付属棟が鉄筋コンクリート造、2階建て。
延床面積は560.87㎡(常設展示室18.29㎡、企画展示室65.33㎡、マンガラウンジ63.97㎡、収蔵庫66.46㎡、事務室等 29.98㎡、ミーティングルーム13.91㎡など)。
附属施設は駐車場・アプローチ。
開館日時は令和2年7月7日10時~午後18時(入館は17時半まで)。