【ニュース】 京都市、20年近く使用されていなかった旧下京図書館を活用し、創業・イノベーション拠点「淳風bizQ」を開設 京都府京都市
2020.06.16
京都市は6月15日、閉館以来20年近く使用されていなかった旧下京図書館(京都市下京区)を活用し、京都市創業・イノベーション拠点「淳風bizQ(じゅんぷうびずく)」を開設した。
京都市では、内閣府が推進する「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」の「グローバル拠点都市」を目指し、京都府・京都商工会議所など関係団体と連携、取り組みを進めており、今回の同施設開設もその一環となるもの。
今回開設した同施設では、スタートアップ企業等を対象にしたオフィス兼交流施設として試験的に活用するため、今年1月~3月に簡易改修を行うとともに、入居企業を公募していた。
「淳風bizQ」の名称は、「淳風美俗」(人情の厚い美しい風俗や習慣)という言葉にかけ、ビジネス(biz)、飛躍的進歩
(Quantum leap)又は探求(Quest)のQを組み合わせたもの。
入居企業のうち、経営・人事コンサルティングなどを手掛けるシンク・アンド・アクト株式会社(伊澤慎一代表)は、専有スペースの半分程度をイベント交流スペース兼会議室として利用し、高校生・学生団体やスタートアップ企業・大企業等との交流、多様なキャリアを考える場としての活用などを検討しているという。
一方、3Dプリンタ・レーザーカッター等の販売などを手掛ける株式会社YOKOITO(中島佑太郎代表)は、研究開発拠点として社内外のデザイナーが常駐、最先端のものづくりを研究するとしている。
なお同施設では今年8月頃より、隣接する元淳風小学校の空き教室(音楽室)を利用し、「交流スペース」を開設。
同スペースでは、京都市創業・イノベーション拠点運営協議会による起業家教育セミナーやワークショップ、ネットワーキングなどを実施し、入居者との交流を促すことで、イノベーションの創出を目指すとしている。
「淳風bizQ(じゅんぷうびずく)」の所在地は京都市下京区大宮通花屋町上る堀之上町540番地、交通は京都市営バス「島原口」バス停下車後すぐ。
敷地面積は約246㎡、構造・規模は鉄筋コンクリート造・地上3階建て。
竣工年は不詳(昭和6年建築)。