【ニュース】 注文住宅のLabo、鋼板加工業の久商より依頼を受け、ベトナム出身の外国人労働者向け社宅を建設 兵庫県播磨町

2020.05.27
注文住宅の設計・施工を手掛ける株式会社Labo(兵庫県明石市、渡辺喜夫社長)は、鋼板の溶断・加工、鋼材の販売などを手掛ける久商株式会社 (兵庫県播磨町、藤本孝社長)の依頼により、主にベトナム出身の外国人労働者向け集合住宅(社宅)を兵庫県播磨町で建設する。

同住宅は、近年社会問題となっている外国人労働者の住環境に着目し、異文化ならではの暮らし方に配慮した大規模木造住宅。
工事は2020年6月に着手し、2020年11月に完成予定。

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同社では、計画に先立ち、神戸市内でアジア家庭料理を提供するレストランを営みながら、外国人労働者の就労支援を行っている「神戸アジアン食堂バルSALA(サラ)」の黒田尚子氏と、ベトナム出身で神戸市役所市長室国際部国際課で活躍するDANG TRUNG
HUNG(ダン チュン フン)氏の協力を得て、ベトナム人の国民性や生活様式を学び、外国人労働者が抱える問題点を抽出し、設計で解決。
日本でストレスなく安心して生活出来る住環境を実現する集合住宅(社宅)になるという。

同住宅では、ルームシェアリング形態を採用し、プライベートルームと、ダイニングキッチン・洗面・浴室・トイレなどのパブリックスペースで構成。
ルームシェアリングとすることで、広いパブリックスペースを持ちながら、公共料金などを折半することが出来て、労働者の経済的負担も少なくなるとしている。
一方、ベトナムの国民性にあわせ、住戸内での炊事は各自で行えるよう、炊飯器を3台設置出来る食器棚スペースを想定。
集合住宅共用部に労働者全員で使用するコインランドリーはあえて設置せず、各住戸に洗濯機置き場を1台設置する。

また、家族や友人とのつながりを大切にしたいというベトナムの国民性にあわせ、広めの集会所も設置。
さらに、ハーブなどの香味野菜や生野菜を毎食と言っていいほど食べるという国民性にもあわせ、共同で使える家庭菜園スペースなども確保するという。