【ニュース】 大和ハウス工業、広島西飛行場跡地で産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」の開発に着手 広島県広島市
2019.05.27
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は5月24日、産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」(広島市西区)の開発に着手した。
同社による広島県での産業団地開発は今回が初となる。
「広島イノベーション・テクノ・ポート」は、太田川沿いの広島西飛行場跡地を開発する産業団地。
同跡地は、広島西飛行場の廃港以来、官民一体で再開発を進めている広島県有地で、同県と広島市が2017年3月に跡地利用計画を定め、49.3haを4つのゾーン「広域防災」「新たな産業(雇用)」「スポーツ・レクリエーション」「新たな産業(にぎわい)」に区分けしている。
このうち、同県は2017年9月、「新たな産業(雇用)」ゾーンの事業予定者募集を実施、同社を選定した。
同産業団地は、企業の製造施設・物流施設・研究所など大型施設をはじめ、事業展開に沿ったエリア拠点の新設などが可能な産業団地。
事業面積(敷地面積)は、「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」の約4倍となる約9.8ha(販売予定面積は約8.1ha)となる。
所在地は山陽自動車道路「五日市」ICと「廿日市」ICから約10
kmと近接しており、中国・四国地域だけではなく、関西・北陸・九州地域へのアクセスも容易で、物流エリアの広域化・複雑化が進む中、テナント企業の様々なニーズに対応可能としている。
また、広島市中心部から約5kmに位置しているため、職住近接の就労環境も整っているという。
加えて、2014年度の中国地域での輸送機関割合は自動車が78.4%、海運が21.1%となっており、海運比率が全国平均に比べ約2倍と高いうえ、広島県内の海運着貨物量は、2012年度の1,427万4,000tから2014年度には1,593万5,000tと増加傾向にある。
同施設は広島港から約3kmに位置しており、化学工業品や金属などの海運輸送を中心とするテナント企業から、市内中心部へのアクセスを主とする企業まで、幅広いニーズに対応できるという。
産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」の設置場所は広島市西区観音新町4丁目2874番165他4筆。
事業面積は約9.8ha、販売予定面積は約8.1ha。
事業規模は約200億円を予定(土地と建物)。
造成工事完了(予定)は2020年3月、建物着工開始(予定)は
2020年4月、分譲完了(予定)は2022年春。