【ニュース】 パナソニックホームズ、宿泊事業に本格参入、土地オーナーに工業化住宅「Vieuno」と宿泊運営サポート体制を組み合わせて提案 東京都大田区
2019.04.26
パナソニックホームズ株式会社(大阪府豊中市、松下龍二社長)は2019年度、宿泊事業に本格参入する。
高まるインバウンド需要の受け皿として民泊新法などの宿泊事業関連の法令が整備される中、同社では2018年6月に東京・大阪の都市部土地オーナーを中心に宿泊事業のテストマーケティングを開始。
当初目標とした2018年度受注棟数(10棟)を約9か月間で達成するなど、同事業の需要の高さを確認したという。
工業化住宅最高の9階建てまで建築可能な「Vieuno(ビューノ)」と宿泊事業の運営サポート体制を組み合わせて提案する
「Vieuno Stay(ビューノステイ)」により、2019年度は受注目標棟数13棟(受注金額54億円)を目指す。
2018年度受注案件の中から今回、第1号となる「Vieuno Stay」(東京都大田区)の建築着工を4月25日より開始。
約8か月後の12月に竣工予定としている。
同施設には、同社が戸建・賃貸住宅や商業施設で長年培ってきた設計ノウハウを生かすとともに、パナソニックの先進設備を複数採用。
最上階の客室には、パナソニック美容・リフレ家電を備えた「Be-Lounge®」を設置する。
「Be-Lounge®」は、セルフエステを楽しむ空間づくりが特長で、同社提案の宿泊施設への導入は初となる。
また同社は、インバウンドの約4.4倍の国内旅行消費額となる日本人の国内旅行動向にも着目、宿泊施設に対する意識調査を実施した。
同調査結果からは、ホテル利用意向は高いものの、コストの高さや大人数では泊まれないことへの不満が明らかとなった一方、民泊に対してはコストパフォーマンスの良さや大人数で泊まれるメリットを感じつつも、セキュリティや設備への不安や不満が伺えたという。
今回展開する「Vieuno Stay」は、将来的な賃貸への転用も見据え、キッチンやバス、リビングを備えた1LDKプランを中心に、家族が揃って寛げる都市型コンドミニアムの宿泊スタイルを提案する。
「Vieuno Stay」での宿泊体験を通じ、ショウケース的な役割も担えるという。
「Vieuno Stay」第1号物件の所在地は東京都大田区西蒲田。
建物は5階建、客室数は28室。