【ニュース】 野村不動産、金沢市中心部の「片町四番組海側地区第一種市街地再開発事業」に参画、地方中核都市での再開発事業を加速 石川県金沢市
2019.03.28
野村不動産株式会社(東京都新宿区、宮嶋誠一社長)は、金沢市中心部で市街地再開発事業の検討を進めている片町四番組海側地区市街地再開発準備組合(羽岡巌理事長)と事業協力に関する協定書を締結、「片町四番組海側地区市街地再開発事業」に参画する。
同地区は、平成27年に北陸新幹線が開業した金沢市の中心市街地に位置し、兼六園や武家屋敷などの歴史文化遺産が数多く分布するほか、金沢21世紀美術館やにし茶屋街などの地域資源に囲まれた多様な魅力を持つエリア。
市内屈指の商業集積地でもあり、金沢駅から同地区に繋がる幹線沿いには、数多くの再開発事業によって新たな商業施設が誕生している。
金沢市が定める「金沢市集約都市形成計画(立地適正化計画)」でも、都市機能や居住機能の誘導を図り、居住等の都市機能の充実と人口密度を維持するべき地域に位置付けられているという。
こうした位置付けを踏まえたうえで、同地区では、商店街と観光資源を繋ぐ街の連続性を意識した都市機能の構築、金沢の個性と魅力を発信する交流拠点づくりを検討するため、平成30年3月に市街地再開発準備組合が設立。
同社では今後、都市計画決定を経て早期の本組合設立を支援、施行区域や施設用途・規模などは権利者や行政と協議する。
全国の地方都市では、「持続可能な街づくり」「都心居住」「コンパクトな街づくり」が急務となっている中、同社はこれまでにも、首都圏を中心に市街地再開発事業やマンション建替え事業などで培ったノウハウを活かし、地方中核都市での再開発や良質な住宅の安定的な供給に取り組んできた。
今後は、新幹線停車駅の政令指定都市や中核都市を中心に、地元関係者・行政との密着度を高め、よりきめ細やかな対応ができる体制を構築するとしている。
現在、「静岡駅前再開発事業」「岡山駅前再開発事業」「福島駅前再開発事業」など、地方中核都市での再開発への参画が決まっているという。
「片町四番組海側地区市街地再開発事業」の所在地は石川県金沢市片町二丁目、交通は北陸新幹線「金沢」駅より徒歩27分、北陸鉄道バス金沢駅停留所よりバス10分下車後徒歩2分。
敷地面積は約0.23ha。