【ニュース】 西日本鉄道と三菱商事、合弁会社を設立し、アイランドシティ地区でAIを活用したオンデマンドバスを運行 福岡県福岡市

2019.03.14
西日本鉄道株式会社(福岡市中央区、倉富純男社長)と三菱商事株式会社(東京都千代田区、垣内威彦社長)は、合弁会社ネクスト・モビリティ株式会社(東欣哉社長)を設立、4月下旬(予定)より、福岡市東区のアイランドシティ地区でAIを活用したオンデマンドバスの運行を開始する(認可申請中)。

地方を中心とした公共交通事業は、利用者の減少(事業収支赤字)や運転士不足などの問題を抱えており、効率的で持続可能な公共交通サービスの構築が課題となっている。
また同地区は、住宅や集客施設、港湾施設などの開発が進む中、マイカーを中心とする交通量の増大とそれに伴う駐車場の不足、交通渋滞悪化の懸念、物流エリアでの公共交通の不足など、まちの成長に合わせた公共交通の拡充が課題になっているという。

今回の同取り組みでは、これらの課題解決を目指し、ネクスト・モビリティがAI活用型オンデマンドバスを同地区に導入、1年間の運行を行い、課題解決に対する有効性や事業性を検証する。
同地区での公共交通ネットワークの拡充と利便性向上を図り、マイカーから公共交通への転換を促進することで、効率的で持続可能な公共交通サービスの構築を目指す。

また、運転士不足への対応では、使用車両を乗車定員10人に改造することで普通第二種運転免許での運転を可能とし、福岡西鉄タクシー株式会社の運転士が乗務する。

同サービスは、決まったダイヤはなく、乗客のリクエストに応じ、適宜ルートを変えながら運行するオンデマンドバスの形態となる。
同地区内と同地区と西鉄・JR千早駅、イオンモール香椎浜との間を5台で運行し、運賃は200円から400円に設定。
多数のミーティングポイントを設定し、需要に応じたきめ細やかな対応を可能とするほか、スマートフォンの専用アプリからリアルタイムでの配車も可能とする。
AIが予約状況や渋滞情報等のデータを随時蓄積・学習することで、より効率的な運行を実現、アプリ内でクレジットカードによる決済も可能にするという。