【ニュース】 JR北海道、JR東日本・東急電鉄の車両を使用し、北海道内で観光列車を運行するプロジェクトを開始 北海道稚内市

2019.02.13
北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、島田修社長)はこのほど、東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、深澤祐二社長)・東京急行電鉄株式会社(東京都渋谷区、髙橋和夫社長)、日本貨物鉄道株式会社(東京都渋谷区、真貝康一社長)の協力のもと、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、観光振興と地域活性化を目的とした、観光列車の走行プロジェクトを立ち上げた。

具体的には、JR北海道は2019年度~2020年度に、JR東日本と東急電鉄がそれぞれ運行する観光列車を使用し、北海道各地の観光資源を体感できるコースを運行。
JR北海道・JR東日本・東急電鉄が連携し、観光列車を訴求力のある旅行商品に仕立てることで、北海道の観光資源の魅力発信を行う。

実施にあたっては、JR北海道が運行に関わる業務、着地でのおもてなし体制への協力と全体統括を行い、JR東日本と東急電鉄が既存の観光列車の提供、運営等に携わるほか、JR貨物は北海道内で運行する車両を北海道まで回送運搬するという、鉄道事業者4社が協力する例のない取り組みとなる。

同プロジェクトのうち、JR東日本の「びゅうコースター風っこ」(2両編成、キハ48形車両改造車)を使用する運行は、宗谷線で「風っこ そうや」号として運転予定。
同車両は、2000年6月よりJR陸羽東線・左沢(あてらざわ)線・石巻線等を中心に臨時列車として運転しているもので、窓ガラスを外すことで、風を感じることができる車両となっている。
運転日は2019年7月27日~9月8日の土・日・祝日(15日間を予定)。
運転区間は運転日により宗谷線「稚内」~「音威子府」間または「旭川」~「音威子府」間。

一方、東急電鉄の「THE ROYAL EXPRESS」(8両編成、伊豆急行2100系「アルファリゾート 21」改造車)を使用する運行は、札幌~道東エリアで運転予定。
同車両は、2017年7月よりJR「横浜」駅~伊豆急行「伊豆急下田」駅間等を中心に臨時列車として運転しているもので、車両ごとにデザインが異なり、先端技術から生まれる素材や工法に、伝統的な素材や職人の技を組み合わせた空間となっている。
運転日は2020年5月~8月の間の約1ヶ月、週4日程度を想定。
運転編成は北海道内での運転にあわせた編成について今後検討する。