2019.02.07
窯元「渓山窯」（けいざんがま、有限会社篠原渓山、佐賀県有田町、篠原祐美子代表）はこのほど、新ブランド「mg＆gk（もぐとごく）」を発表した。

佐賀県では2016年度より、土産品の開発・販路開拓などを目指す県内の製造事業者等を対象に、株式会社中川政七商店（奈良県奈良市、中川政七会長）による「さが土産品開発コンサルティング」を実施。
渓山窯もその対象事業者の1社で、2017年度から支援が行われている。

今回発表した新ブランド「mg＆gk（もぐとごく）」は、ちょこっと「もぐもぐ、ごくごく」食べたり飲んだりするための有田焼の器のブランド。
シリーズ第1弾では、一息つく大切な時間を丁寧に過ごしたい人へ向け、ちょっとしたスイーツとたっぷりの紅茶をゆるりと楽しむ「フィナンシェと紅茶の器」を、ひとつひとつ心を込めて手描きで作ったという。

有田焼は通常、濃い色合いの絵付けが主流だが、今回は柔らかい印象になるよう「薄く優しい」絵付けをテーマに、商品開発に取り組んだ。
絵の具の成分にもこだわり、透過性の高い呉須（ごす）を使用したことで、これまでになかった仕上がりとなり、洋菓子だけでなく、様々な用途で利用できるとしている。
同商品の特徴である薄くみずみずしい呉須の絵付けは、濃度調整が難しく、熟練した職人のみがなせる技だという。

第1弾発売商品「フィナンシェと紅茶の器」の絵柄は「七宝」「麻の葉」「波」「縞」の4種類。
価格は7,000円（税抜）。
4月3日より中川政七商店オンラインショップで予約を開始する。