【ニュース】 西鉄エム・テックなど、IoT技術を搭載した高機能なバス停「スマートバス停」を共同開発、金沢市で実証実験 石川県金沢市
2019.01.30
西鉄エム・テック株式会社(福岡市中央区、楳木賀久社長)と安川情報システム株式会社(北九州市八幡西区、遠藤直人社長)は、
IoT技術を搭載した高機能なバス停「スマートバス停」を共同開発した。
北陸鉄道株式会社(石川県金沢市、加藤敏彦社長)・株式会社ホクリクコム(石川県金沢市、坂下忠夫社長)と共同で、金沢市でその運用に関する実証実験を1月29日~3月31日に実施する。
スマートバス停とは、デジタルサイネージなどに時刻表や運行情報の他、告知文や緊急案内、広告などをリアルタイムに提供できるバス停。
対象の曜日や時間帯の文字サイズを自由に設定できるなど、利便性向上に寄与する仕様となっているほか、遠隔で操作できることから、時刻表等の張替え作業など、管理作業が不要となるため、働き方改善にも効果が期待でき、また時刻表の印刷ペーパー等の削減も可能になるとしている。
同実験では、金沢市内でも国内外からの利用客が多い、「広坂・
21世紀美術館」バス停1箇所に導入し、雪や低温などの悪環境の中でも、即時に正確な情報発信ができるかなど、正常運用の可否を検証。
また、同バス停は、太陽光発電型で電源環境のない場所でも設置できるタイプで、反射型液晶モニターを採用することで、消費電力の極小化を図っている。
積雪が多く日照時間の短い中で、稼働に必要な発電量を十分に確保できるかも実証実験のポイントになるという。
西鉄エム・テックと安川情報システムでは、県外展開初となる同実験を通じ、悪環境下でも実運用に耐えうるかの技術的検証を進め、ノウハウを蓄積、九州内外での同バス停の導入拡大を推進していくとともに、バス事業者の労働力軽減に寄与するとしている。